マドンナ「使用済みアンダーウェア」などの競売中止を裁判所に申し立て

 マドンナが以前所有していた個人的な品々を出品予定だったオークション会社に対し、裁判所が競売中止を言い渡した。

 競売会社「ゴッタ・ハブ・イット!コレクタブル」から自身の使用済みのアンダーウェアや40万ドル(約4500万円)相当になると予想される2パックからの手紙、髪の毛が付いたへアブラシなどが出品される予定であったことに怒りを覚え、マドンナが裁判所に緊急の競売差止め要請を申し立てたのだ。

 裁判書類の中でマドンナは、2パックからの手紙が自身のもとから失くなっていたこと、また競売にかけられる品から自分のDNAが抽出される恐れもあることから、極めて強い不快感を示している。

「私がキャリアの成功の結果、手に入れたセレブリティというステイタスは、極めて個人的な物も含めて、プライバシーを守る権利というものを未然に防ぐことができません」「私の髪の毛からDNAを抽出できる可能性もあります。自分のDNAが一般の人々向けにオークションにかけられるなんて無礼だし極めて不快なことです」「シャクール(2パック)の手紙がオークションにかけられるということを聞いてとても驚き、シャクールの手紙を自分自身が所有していないということも知りませんでした」

 マンハッタン州最高裁判所判事ジェラルド・リーボヴィッツ氏は今月19日に行われる予定であったオークションから、個人的な手紙や未発表曲が収録されたカセットテープ、マドンナのマイアミの自宅での「独身お別れパーティー」にて撮影されたプライベートな写真を含む22品の出品を取り下げるよう命じている。

 裁判書類の中でマドンナは、今回の競売には元友達であり自身の元アート・コンサルタントであったダーリーン・ルッツ氏が絡んでいるとし、これらの品々をマドンナ本人が自宅にいないときに、来客として泊まりに訪れるなどして入手したものと述べている。

 これに対しルッツ氏の代理人ピート・シーゲル氏と競売会社は「無根拠、無価値である」と裁判で争う姿勢を見せており、ピート氏はニューヨーク・ポスト紙のページ・シックス欄に「マドンナと彼女の法律関係者らがルッツ氏の資産の売却の一時的な差し止めのため、無根拠で無価値な行動を起こしています」「マドンナの申し立ては法廷上、著しく挑戦的で異論の余地がある。これらの品々のオークションが再開されることを確信しています」とコメントしている。

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