タレントの上沼恵美子が1月4日放送のラジオ番組「上沼恵美子のこころ晴天」(ABC)に出演し、昨年度のM-1グランプリにおいて“甘口採点”となったワケを明かしている。
上沼は昨年12月20日、漫才日本一を決する大会で例年通り審査員役を務め、マヂカルラブリーの優勝を見守ったが、お得意の辛口ジャッジは鳴りを潜め、終始ソフトな物言いで各コンビを批評。7名の審査員の中で唯一、全コンビに90点以上を与え、これが上沼にしては珍しい“甘口採点”だったとして話題を集めていた。
これについて上沼は「よく叩かれて、炎上になるから、『ちょっと遠慮せえよ』って息子に言われてたんですよ」と身内から批評を抑えめにするよう助言があったと告白。また、優勝したマヂカルラブリーが以前の同大会にて上沼から「よう決勝まで残ったな」との辛口コメントを頂戴し、その“因縁”をフリに使っていた点に関しても、「3年くらい前から『えみちゃん、見とけよ!』みたいなことを言うて、ネタにしてたことは全く知らなかったんよ」「『オカンな、知らんやろうけど』って情報が入ってきて」と大会前に同コンビとの関係性を知らされたという。
上沼は、息子からマヂカルラブリーを褒めておいた方がいいと助言されていたとし、「『うん、分かった』言うて。どんな審査員や」と自虐した。ただ、最終ジャッジではマヂカルラブリーではなく、おいでやすこがに票を入れ、「(あの場で)一番面白い人に入れようと思って彼たちに入れた」と振り返っている。
「いつになく控えめな印象の上沼ですが、彼女は昨年、可愛がっていたキングコング・梶原雄太との軋轢や、長年のレギュラー番組『快傑えみちゃんねる』でのパワハラ疑惑と突然の番組終了が報じられたことで、世間から大きなバッシングを浴びていました。ラジオ番組ではその辛さや悲しみをたびたび口にしており、意外にも自身に向けられる非難の声には弱いようです。家族からは疲弊した母の姿を見るのが辛かったのか、お笑い界最大のコンペティションであるM-1ではさすがに大人しく振る舞ってほしかったのでしょう。ただ、お笑いファンからは上沼の歯に衣着せぬジャッジを求める声は根強くあり、『コメントが大人しかったし、優しかった。毒舌あっての上沼やけどねぇ。それを期待してるんだけど』『もっとストレートに発言してほしかった。その方が説得力あるし見応えもある』との指摘も出ています。本人としてはこれ以上余計な火種を作りたくなかったのかもしれませんが」(テレビ誌ライター)
“関西の女帝”も息子の前では、か弱い母親だったということか。次回以降はもう少し切れ味鋭い批評に期待したいところだ。
(木村慎吾)