俳優の神木隆之介が2023年上期の朝ドラ「らんまん」(NHK)で主役を務めることが2月2日、明らかになった。神木が演じるのは、日本の植物学の父・牧野富太郎。男性俳優の主演は2020年、窪田正孝主演の「エール」以来3年ぶりとなる。
時代は明治。ひたむきに草花と向き合い続け、生涯で約1500種類以上の新種を発表し、40万点以上の植物標本を残した富太郎の波乱万丈の物語を再構成して、フィクションとして描くというこのドラマ。今回の発表を受けて神木は「人生でこんなに嬉しいことが起きるのかと驚きました。それと同時に長く深く誰かの人生を生きるという責任、とにかくひたすら一生懸命に生きます」と決意を語った。
制作統括の松川博敬氏は神木について「見ているとなんだかワクワク楽しい気持ちになる俳優さんです。そしてモデルは天才植物学者の牧野富太郎さん。大好きな植物のため、どんな困難にもめげず一途に突き進んでいく、ぶっ飛んだ傑物です。何だか明るい朝ドラになりそうな予感がしませんか?」と期待感をアピールしている。
「神木は、2005年に映画『妖怪大戦争』で主演を務めて日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。NHKの大河ドラマには4度出演。2005年『義経』では幼き頃の牛若丸、2012年『平清盛』では源義経を演じて話題となりました。2019年には『いだてん~東京オリムピック噺~』ではビートたけし演じる古今亭志ん生の弟子役を演じて注目を集めました。
さらに神木は『千と千尋の神隠し』で声優デビューを飾ると『ハウルの動く城』『ドラえもん のび太の恐竜2006』『君の名は。』『シン・エヴァンゲリオン劇場版』『100日間生きたワニ』など大ヒットアニメ映画に声優として出演して日本を代表するアニメ監督たちを魅了。『100日間生きたワニ』を手がけた上田慎一郎監督は、神木をワニ役に抜擢するに当たって『ワニの持つ天真らんまんさ、まっすぐさ、素朴さにぴったり』と称賛していました。今回の役どころは、まさに神木のハマり役と言えるでしょう」(女性誌記者)
「らんまん」が放送される2023年に30歳を迎える神木。飛躍の年となりそうだ。
(窪田史朗)