何気なく使っているビジネス敬語。他の人が使っているからといって、それが正しいとは限りません。ビジネスでよく使われるけれど、実は間違っているものもあるんです!
■口頭で「貴社」はNG
御社と貴社、どちらを使っていますか? どちらも相手の会社に対する敬語表現ですが、実は使い分けがあるといわれています。
御社は口頭や書類で使い、貴社は書類でのみ使うようです。それは、貴社を口頭で使うと、「記者」や「帰社」などの同音異義語が多くて間違われやすいから。ついつい言ってしまいそうですが、気を付けてくださいね。
■「お名前を頂戴できますか?」はNG
相手からの電話を取り次ぐとき、「失礼ですが、お名前を頂戴できますでしょうか」と尋ねることがありますが、実はNGだといわれています。単純に考えて、名前を“もらう”というのはおかしい日本語だからとか。
名前は“聞く”ものなので、「うかがう」「お聞きする」が正解。「お名前をうかがってもよろしいでしょうか」「お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか」と言うのが無難です。
■「お休みをいただいております」はNG
こちらも電話を取り次ぐときによく使う言葉。取り次ぎたい社員がちょうど休みだった場合、「○○はあいにくお休みをいただいておりまして……」と伝えることが多いのではないでしょうか。でも、これはNG敬語だといわれているのです。
それは、休みは取引先など外部の人間からもらうものではなく、自分で取るものだから。また、社内では上司や会社から「お休みを頂戴する」という表現は合っていますが、外部の人間は関係ありません。「休みを取っております」「○○は休んでおります」と伝えるのが正解といわれています。
間違えやすい敬語。普段から意識したいですね。