歌手の和田アキ子が12月11日、自身のレギュラー番組「アッコにおまかせ!」(TBS系)に出演。保育士の待遇改善を求めて、防衛費の削減を提案したが、放送後からネットでは強い反発が起きている。
番組では静岡県裾野市で起きた保育士3人による虐待事件を取り上げた。同事件は保育士の女3人が複数園児に虐待したとして、同月4日に静岡県警によって暴行容疑で逮捕。その後、ネット上では保育士の労働環境や待遇を巡り意見か飛び交っていると紹介された。
それを受けて和田は保育士や介護士の仕事について「特別なんですよって(いう扱いで)お給料を上げるとか」と提案。「幼い子やお年寄りの命を預けます。過酷ですけどよろしくお願いします、と」と要望した。さらに和田は「生意気ですけど、防衛費を払うなら、こっちに回したほうがいい」と発言。防衛費よりも保育士らの待遇改善が先との考えを示した。
しかしネットでは《防衛費と保育士、介護福祉士とは別問題ですよね。今回の虐待事件は本人の自覚の問題です。いくら給料を引上げても本人の職務に対する責任感や自覚がなければ虐待事件はなくなりません》《保育士ですけど同列にしないで下さい。防衛費は必要です。子ども達のためにも》《防衛費少ないと怖い》《防衛費は上げなくていいとか言う人いるけど、もうそんな時代ではないんだよ。ウクライナ見てわかったけど自分の国は自分では守らないと》など反論の声が多数上がっている。
「23年度の防衛費は22年度当初予算の約5兆2000億円から約6兆5000億円に増額されました。約1兆3000億円近く増えたことに加え、具体的な使途が明示されないことに批判の声はありますが、ウクライナ戦争の影響を考えれば増額は当然でしょう。日本と海を隔てて隣りあうロシアがウクライナに勝つような事態になれば緊張状態はこれまで以上になりますし、『もともとウクライナはロシアの土地だった』というロシアの大義名分がまかり通るならば、今度は中国が台湾に同じ理由で侵攻してくる可能性があります。そうなると沖縄が緊張の最前線に立たされます」(週刊誌記者)
ネットではほかに《防衛費削る前にコロナ予算削るべき》といった声も。
「コロナ予算は感染症の拡大防止やそれに伴う経済対策、新型コロナのワクチン接種や国のマスク配布、GoToイートなど使い道は多岐に渡っていますが、コロナ禍が本格化した20年度だけでも総額77兆円です。これは国民一人当たり61万円の負担を強いられているに等しく、しかもその後も続いているので、合計すれば途方もない金額となっています。これに比べれば、防衛費など微々たるもので、もっと増やすべきという声さえあります。
実際、コロナ関連はあまりに予算が投入されすぎて、今年11月7日に財務省はコロナだけを特別扱いし、多額の国費を割いている現状に問題があると指摘。ワクチンを有料化すべきとする見解を発表し、賛否を呼びました」(前出・週刊誌記者)
和田はコロナ予算を削るべきと言ったほうが賛同を多く得られたかも?
(柏原廉)