女優・伊藤かずえが旧知の仲であるタレント・坂上忍からブチギレられたエピソードを明かすと、その原因が“あんまり”だったことで坂上に対する同情の声が集まっている。5月11日、伊藤のYouTubeチャンネル「やっちゃえ伊藤かずえ」の中で当時を振り返った。
伊藤と坂上は1985年放送のTBSドラマ「ポニーテールはふり向かない」で共演して以降、長く親交があり、坂上のことを「忍っち」と呼ぶほどの関係性だ。この日は、坂上の自宅を訪れ、手料理を振る舞いながらかつての思い出話に花を咲かせた。
伊藤は「忍っちはこの間、言った時には覚えてなかったんだけど、一緒に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観に行ったんですよ」と1985年公開の映画を「2人で」鑑賞したと回想。伊藤は事前に同作を1度観ており、あまりに名作だったため、当時映画評論の仕事に携わり、パンフレットもコレクションしていた坂上に「絶対観た方がいいよ!」と声をかけ、わざわざ2人分のチケットを購入した上で誘ったのだという。
しかし、伊藤の鑑賞中の“おせっかい”が坂上の逆鱗に触れた。すでに2回目とあって、伊藤は上映中にも隣の坂上に「忍っち、ここ覚えといて! これ!これ絶対に覚えといて!忘れないで」などと話しかけ、「ずっと言ってたら、『お前とは2度と観に行かねぇ!』ってめっちゃキレられて。でも私は(展開を)知ってるから、すごい言いたくてしょうがないの」と作品をより楽しんでほしかったようだ。
「これにはカメラマンも思わず『ですよねぇ…』と坂上に同情し、坂上も笑いながら『約40年ぐらい前ですよ』としみじみと回想。険悪なムードになったかと思いきや、映画終わりには2人で坂上の母親の店を訪れ、お酒を飲んだのだといいます。映画好きであればあるほど、ネタバレの意味でも上映中に何度も話しかけるのはタブー中のタブー。周囲の迷惑にもなるため、現在ではどの劇場でも私語は控えるよう注意を呼びかけています。無邪気な伊藤らしく坂上のために良かれと思ってやった行為でしょうが、視聴者は坂上が激怒するのは当然という声が大半で『これはどんな美女でも嫌だわ』『映画中に話しかけるのはダメでしょ。坂上さんじゃなくても怒るよ』との反応が寄せられていました」(メディア誌ライター)
とりわけ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は伏線回収が見事で、2度3度とリピートするファンも多かった。アドバイスしたくなる伊藤の気持ちも分かるが、映画オタクの坂上には邪道すぎる振る舞いだったと言えるだろう。
(木村慎吾)