事件や事故などによって前入居者が亡くなった部屋を“事故物件”という。次の入居者にはその事実が告げられるため、避ける人も少なくない。だが、格安の家賃を理由にあえて住む怖いもの知らずもいる。大人気のメイプル超合金・カズレーザーもその1人だ。
「彼が住んでいるのは、新宿駅から徒歩15分という立地で、風呂トイレ付きの1K。なかなかの好条件ですが家賃はなんと3万7000円。前に入居していた男性が亡くなっていることを知らされており、内見したときは、畳に“痕”が残っていたそうです。でも、畳の取り替えには5000円かかるため、組み換えて、その上に家具を置いて、見えないようにして住んでいるそうです」(ウェブマガジン編集長)
カズレーザーほど売れていれば、高級マンションに引っ越せそうなもの。住み続けるのは、それ自体がネタなのかもしれない。
一方で貧乏ゆえ、低家賃の物件に住まざるを得ないローカル芸人もいる。松竹芸能のピン芸人・松原タニシだ。先のウェブマガジン編集長が続ける。
「彼は事故物件に住んで、心霊現象が起こればギャラが発生するという企画でこの生活をスタートさせました。以降、3年で3軒に住み、今はそれが仕事になっています。かつて、息子が母親を殴打して、浴槽に沈めて殺した事件が起こった部屋に住んだときは、2DKで家賃2万6000円。後輩と同居していたんですが、松原は死んだ母親の部屋に寝泊まりしていました。畳をめくったら血痕があったそうです。浴室は鏡があったであろう場所がセメントで塗り固められていたとか」
現在、住んでいるのはロフト付きの美室。だが、この部屋でも、恋人とケンカした女性が首をつって自死しているそうだ。その芸人魂、エグすぎる。
(北村ともこ)