フリーアナウンサー・古舘伊知郎の冠番組「フルタチさん」(フジテレビ系)が苦戦を強いられている。平均視聴率は6%台をウロウロ。それに引き換え、後半からの裏番組に当たる「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)は、4週連続20%台をキープし絶好調だ。
テレビ誌ライターは、この2つの番組について次のように分析する。
「『イッテQ』は、イモトアヤコのブッとんだ体当たりロケをはじめ、女優の木村佳乃が意外な一面を見せるなど、次々に新たな発見があるところが魅力です。一方の『フルタチさん』は、何がやりたいのか、何を伝えたいのかさっぱりわからない。古舘のトークも空回りしているように見えます。そして何よりも、古舘が得意とし魅力の一つだった弾丸トークが、今の時代には古臭く感じます」
しかし、テレビ関係者は「古舘は『フルタチさん』の数字が悪くても余裕綽々だ」と話す。
「『フルタチさん』には古舘が所属する古舘プロジェクトから少なくとも4人の人材を投入しています。いわゆる“セット売り”です。古舘は推定1本200万円という高額なギャラだけでなく、事務所のメンバーもこの番組で食わせている。ですが、実はこの事務所から『イッテQ』にもスタッフを出しているのです。ですから、『フルタチさん』が絶不調で『イッテQ』が絶好調でも、事務所としては番組が続けばOKなんです」
とはいえ、事務所の顔ともいうべき古舘自身の価値が下がってしまっては、先行き不安と言えるだろう。