井上真央主演ドラマ「明日の約束」(フジテレビ系)が、回を追うごとに視聴率が右肩下がりになり、打ち切りの危機にさらされている。初回は8.2%でスタートしたものの、第2話は6.2%、10月31日放送の第3話は5.4%にまで落ち込んでしまった。
井上にとっては、約2年ぶりの主演作であり、共演者も仲間由紀恵、工藤阿須加、及川光博など人気俳優が脇を固め、当初は期待されていたのだが……。
テレビ誌ライターは、視聴者離脱の理由を次のように分析する。
「主人公・藍沢日向(井上)の母親(手塚理美)と、自死した男子高校生の母親・吉岡真紀子(仲間)は、いわゆる“毒母”なんですが、この2人がとにかく怖い。視聴者の中には、2人のような毒母を持つ人も少なからずいるようで『自分の子供時代を思い出して、辛すぎる』といった思いから、脱落した人もいたようです」
もちろん「怖いもの見たさで、なぜか毎回観ずにはいられない」といった意見もあるのだが「毒母とのシーンはしんどい」「日向ママ怖すぎだよー。 逃げようもんなら死ぬとか言うんだろうなー。見てるだけで息苦しくなる」「問題がいっぱいありすぎてメンタル病みそうなドラマ」「日向ママ、機嫌の良い時は良い母っぽい振る舞いするのも何かリアルでゾッとする。真綿で首を絞められてるようだ」など、ヒューマンミステリーと言うよりは、むしろサイコホラー感が強いようだ。
「毒母に育てられた子供が、このドラマを見ていると、昔の記憶とリンクして息苦しさを感じるのでしょう」と先のライターは指摘する。
つまり、それだけこのドラマがリアリティに富んでおり、また、毒親に悩まされて苦しんでいる人が相当数いるということの証なのかもしれない。