井上真央の主演ドラマ「明日の約束」(フジテレビ系)の視聴率が苦戦している。前回、第3話の平均視聴率は5.4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)。裏のTBS系で日本シリーズを生中継していたことも影響したようだ。第1話8.2%、第2話6.2%と、右肩下がりが続いている。
「井上にとってNHK大河『花燃ゆ』以来、1年10カ月ぶりの連ドラ主演。満を持して取り組んだ作品です。子役出身の井上の演技力は申し分なく、共演者もいずれ劣らぬ演技派揃い。キャストにマイナス要素は見つかりません。ただひとつの誤算は内容が重すぎたということでしょうか」(テレビ誌ライター)
井上が演じるのは高校のスクールカウンセラーで、自死した男子高生の謎を追うヒューマンミステリー。ただし単純な犯人探しにせず、誰にでも起こるかもしれない出来事として“毒親”“過干渉”などの問題を取り上げ、グサグサと心に突き刺さるような作りは関テレ制作ならでは。ところが、あまりのリアルさに引いてしまう視聴者もいたようだ。
ただ、そんなシビアな状況でも、撮影現場は学園モノらしく和気藹々の雰囲気だという。
「座長の井上は『自分の使命は明るい現場にすること』とムードメーカーを率先して務めています。例えば、共演者たちに付けるあだ名。白洲迅には“しらじん”、工藤阿須加には“アース”と命名。生徒役の高校生からもあだ名をせがまれるほどの人気になっている。視聴率に一喜一憂するより、現場の雰囲気作りを大事にする井上の姿勢が表れていますね」(テレビ局関係者)
第4話では仲間由紀恵演じる真紀子が、学校側への攻撃をいよいよ開始する。怖すぎる仲間の演技にも注目だ。
(塩勢知央)