この4月からのフジテレビ報道番組「プライムニュース」のメインキャスター就任が決定していた元NHKの人気アナウンサー登坂淳一が、急きょ降板することになった。
引き金となったのは、1月25日に発売された「週刊文春」。記事によると、登坂アナはNHK札幌放送局在籍時の2011年6月、酒席で契約キャスターの女性の体を触るなどの性的ハラスメント行為を行なったという。この一件は札幌放送局内に報告され、登坂アナは厳重注意を受けたと伝えられた。
この報道を受けて登坂アナは「身に覚えのないことも多く、困惑するような内容で非常に残念ではありますが、大事な新番組を傷つけることは本意ではなく、自ら身を引く潔さも大切と思い至るようになりました」とコメントした。
登坂アナの主戦場は報道畑。しかもフリーになったばかりである。性的ハラスメント問題は致命傷になりかねないが、復活の見通しはあるのか。
「身に覚えのないことが多いのであれば、文春の報道を否定して、既定路線のままニュース番組のMCの座に就くのも1つの方法でした。自ら降板したことで、ある意味、ハラスメントを認めたと取られることもあり、報道番組での活躍は難しくなった。別の見方をすれば、“文春砲”の第2弾を防ぐために早めに降板したとも考えられます」(芸能ジャーナリスト)
一方、路線変更による“テレビ復帰戦略”を勧めるのはエンタメ誌記者だ。
「しばらく冷却期間をおき、バラエティ番組のコメンテーターとして復活する目はあるでしょう。例えば“イクメン不貞”の宮崎謙介元衆院議員、“アパ不貞”の袴田吉彦らは、不祥事をネタにしてバラエティ番組での需要が高まっている。登坂アナも過去に過ちがあればそれを素直に認めたうえで、それをバネにコメンテーターとして活躍の場を少しずつ開拓していく手があるのでは」
人生、何が起こるかわからない。
(石田英明)