「デイリー新潮」が9月24日に掲載したバナナマンの日村勇紀に関する記事が、ネット上で論争になっている。
記事によると、「FRIDAY」が日村の淫行問題を報じた翌日の9月22日は、TBSで「キングオブコント2018」が午後6時55分から生放送。審査員として出演が決まっていた日村は、予定通り着席していた。
番組冒頭、司会のダウンタウン・浜田雅功が、相方で審査委員長を務める松本人志に挨拶を求めると「すごい変な緊張感が……、あのー、特に今年は、また違う緊張感があるのは、もしかしたら日村さんがいるからかも」と発言。それを受け、カメラが日村をアップにすると、立ち上がりながら「本当に皆さん、お騒がせして申し訳ありません」と頭を下げた。
この一連の運びをデイリー新潮は「松本人志がイジって『禊』終了」と題して報じたのだ。
これに対し、一部日村を擁護する声もあったが「芸人同士の庇い合いは反吐がでる」「性犯罪を笑いにするのは引く」「芸人が何か起こした時の『愛のあるいじり』という言葉に気持ちの悪さを感じる」など、悪感情を抱いた人が圧倒的に多かったようだ。
社会部記者は「一般人なら、16年前であっても断罪される」という。
「今年2月、約20年前に女子生徒と合意の上で男女の関係を持った東京都の高校教師が、女子生徒だった女性に対して当時を振り返る電話をしていたことが判明。この教師は9月12日付で、東京都教育委員会から懲戒免職処分を受けました。16年が経過して法的責任は問われなくても、社会的責任は問われるべきですし、まして、笑いにしていいはずはありません」
日村の「禊」は本当に済んだのか。彼を出演させている媒体の倫理観が問われている。