お正月といえば、今でも初詣が日本の風習として残っていますが、実は「年末詣」「師走詣」があるのをご存知ですか? これは読んで字の如く、お正月ではなく年末に神社にお詣りするというもの。「初詣よりも願いが叶いやすい」という人もいるのだとか。
日本古来の自然の暦では、日中の時間が長くなり始める冬至を新しい1年の始まりとしていたこともあり、年末時にはパワーがあると考えられているようです。また、年末の神社では、大掃除や新しいしめ縄飾りの準備など、1年の穢れを落とす儀式が多いので、29~30日の深夜あたりが、一番神社がきれいで、神社にとっても邪魔にならないのかもしれません。
さて、お詣りに行くと、「○○を叶えてください」と、お願いごとだけをしてしまいがちですが、まずは神様に、一年を無事に過ごせたことへの感謝の気持ちを伝えることが肝心です。そして、「自分は今年○○をしたいので、神様、どうぞ力を貸してください」と、自分も努力すると誓ったうえで神様にお願いごとをするとよいでしょう。