男性アイドルグループの「嵐」が2020年いっぱいで活動を休止すると発表した一件が、週を明けてもまだ世間をにぎわせている。1月29日には各局の情報番組で嵐の話題を取り上げ、自局の秘蔵映像を放送していた。だが嵐やジャニーズに興味のない一般層には早くも「嵐疲れ」が広まっているようだ。女性誌のライターが指摘する。
「発表翌日の月曜日に嵐の話題をさんざん取り上げたのに、火曜日にも同じような形で続けたことに、多くの視聴者が不満を感じています。SNSでは『もう飽きた』『嵐のニュース、しつこいわー』といった反発が噴出していますし、嵐のファンからさえ『あまりやりすぎると嵐の印象が悪くなる』と心配の声が出ているほど。これ以上続けてもなにかしらの新展開があるわけでもなく、一般層にとっては代わり映えのしない映像を見せられ続けるのはもはや苦痛ですね」
嵐だらけの情報番組に不満を持つ層からは、全豪オープンテニスで優勝した大坂なおみや、10歳女子へのDV事件など、ほかにももっとトップで扱うべきニュースがあるとの声も少なくない。それなのになぜ、各テレビ局では横並びで嵐の話題を取り上げるのか。“ジャニーズへの忖度”と疑う人も多いなか、その背景をテレビ誌のライターが指摘する。
「情報番組の制作陣が恐れているのはおそらく社内からの反発でしょう。今回の件ではバラエティ担当部署や歌番組の担当部署が必死になって、とっておきの過去映像を発掘しています。『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)などのバラエティ番組や『最後の約束』(フジテレビ系)のような主演ドラマをはじめ、スケスケ衣装で話題になった『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)、そして『うたばん』(TBS系)でSMAPの中居正広を挑発したシーンなど、懐かしのシーンが次々と発掘されているのです。その状況で情報番組側が嵐の話題を控えようものなら、『俺たちの協力を無駄にするのか!』と激怒されるのも無理はありません。それゆえ今後もしばらく、嵐のお宝映像発掘は続くかもしれませんね」
そういった過去映像はスペシャル番組にまとめてしまって、日々の情報番組は早いところ平常運転に戻ってほしいという視聴者も少なくないはずだが…。
(白根麻子)