「もう、こんな毎日やってられない!」と思うのであれば、ぜひ時間を割いてでも、自分の時間をつくってください。ママが自分の人生を楽しめないと、子どもは大人に憧れることができないからです。
たくさんの時間を一緒に過ごしても、その間に仕事や姑、夫の愚痴を聞かせれていたのでは、子どもの精神状態を安定させることは難しいものです。ところが、「ママのようになりたい!」と目を輝かせて話す子どもたちから話を聞くと、「ママはね、こんなお仕事をしててね……!」と、ママから聞かされる仕事のポジティブな面に憧れ、目指している子がとても多いです。中には、「ママって、こんなことができるんだよ!」と、仕事や趣味についての自慢が始まり、なかなか止まらない子もいます。
子どもたちにとっては、世界一大切なママが幸せであることがとても重要です。そして、そんなママに憧れて、子どもは大人を目指します。大人を肯定的にみつめている子は、「早く大人になりたい!」と前向きに人生を駆け抜けていくのです。
一方で、同じようにママが仕事や趣味を楽しんでいたとしても、悲しくなってしまう子がいます。それは、「ママの時間を奪わないで!」「あなたのせいで趣味が楽しめないのよ」「趣味が大切だから我慢してね」などと、趣味を楽しむことを子育てよりも大切であるかのように捉えて子どもに接している場合です。そうならないためにも、「○○(子どもの名前)のためにすぐに帰るね!」「よりよいママになるために修行してくるね」などと、“子どもが一番”のスタンスを貫いてください。
ママの心体が健康的であるためにも、ストレス解消ややりたいことの実現のために時間を使うことはとても大切なことです。家族、とくに子どもに納得してもらえるように(さらにそんなママを大好きになって応援できるように)行動することで、信頼を得て自分の人生を楽しんでくださいね。
(Nao Kiyota)