今期放送の人気ドラマ、木村拓哉主演「アイムホーム」(テレビ朝日)は、妻と息子の顔が仮面にしか見えない主人公の苦悩を描いた物語。なぜこの2人の顔だけが仮面に見えるのか──、その謎が解明されていくのはいよいよこれからだが、ところで世の妻たちも多かれ少なかれ、夫に対しては様々な「仮面をかぶっている」ようだ。
結婚して3年、夫と2人暮らしのアユミさん(仮名・34歳)はこんな仮面をかぶっていると明かす。
「夫は大手外資系に勤めていて、それなりの収入。理想どおりの結婚相手だったのですが、私に求められるのは料理上手で掃除も洗濯も完璧な妻。実は私、料理が大の苦手で、結婚するまでパスタも茹でられなかったほど。最初の1年は夫の帰宅前に友人や母親に来てもらい、食事の準備を手伝ってもらっていました。もちろん一人で作ったことにして‥‥」
結婚前は外食ばかりだったので、バレることがなかったのだとか。
次の仮面妻は結婚して5年、夫と4歳の娘がいるサキさん(仮名・32歳)だ。
「実は今、夫に対して愛情が持てなくなっていまして。娘がいるから離婚はまだ考えられませんが、2カ月に1回程度カラダを求められるときも、口では『私もしたい』と言いながら、完全に心は無になっています。抱かれている間は、娘の保育園の準備や明日の食事のことを考えてますね」
子どものために仮面をかぶっているというのだが、いつまで続くのだろうか。これがエスカレートすると、こんな妻になる。結婚5年目、3歳の娘がいるシオリさん(仮名・31歳)のケースはこうだ。
「家事も育児も手伝わず、自分のことばかり考えている夫に愛情を持ち続けるのは無理ですよね。家ではケンカしたくないので笑って過ごしていますが、腹が立って夫の時計やゲームをこっそり売ったり、夫の歯ブラシで洗面台を掃除したこともありますよ」
世の中には夫の歯ブラシで便器をこすったという妻もいるというから、洗面台ならまだマシ(?)なのかもしれない。