活動休止まであと1年と少しとなった嵐。最古参で最年長の大野智は、今年が入所25周年。20周年の嵐と並んでダブルアニバーサリーだ。20年にもわたる長いグループ活動の中で、たった1度だけキレたことがある。相手はなんと松本潤。
それはデビューしてから2、3年の時のこと。この頃はまだマネージャーが駅まで車で送って、そこから各々が電車で帰っていた。
ある日の車内は、助手席がマツジュンで、後部座席が大野。降りる場所は新宿駅。ところが到着してもマツジュンが降りない。この車は助手席の人が降りて、シートを前方に倒さないと後ろの人が降りられない。つまりマツジュンが降りないと大野は降りることができないのだ。
「マツジュンは『ねぇ、リーダー。今からメシでも行く?』としつこく誘ってきたそうです。大野はそっけなく『今日は帰るよ』とその都度返しても、マツジュンは引き下がらず5分ほど経過。すると大野は『早く降りろよ!』と声を荒げ、怒りを爆発させたそうです」(アイドル誌ライター)
その日の大野は、1秒でも早く家路に着きたかったという。そのため「帰る」と譲らず、松本は「なんでよ~」としつこく誘いつづけた。マツジュンは大声を出された瞬間しらふに戻り、無言で降車したそうだ。
「別れてからしばらくすると、マツジュンから大野にメールがありました。『俺が悪かったならごめんね』と書かれていたそうです。驚くのは、この一連の流れを松本がまったく覚えていないことです(笑)」(前出・アイドル誌ライター)
メンバーとじゃれ合いたかった松本と、突き放し続けた大野。このコントラスは、なんとも嵐らしい。仲の良さでは定評がある国民的5人組だが、若かりし頃は温度差があったようだ。
(北村ともこ)