堺雅人主演ドラマ「半沢直樹」(TBS系)の2020年版が7月19日にスタートし、平均視聴率は22.0%と驚異的な数字をマーク。このドラマをいかに多くの人が待っていたかを証明する形となった。
7月21日配信の「女性自身」は、前作から出演している香川照之、片岡愛之助に加え、尾上松也、市川猿之助といった歌舞伎俳優が増えたことに注目している。その理由として、堺の演技の迫力が凄まじく、決め台詞「倍返しだ!」も歌舞伎の“見得”であり、それに対抗するため歌舞伎役者が多数起用されたようだと分析している。
視聴者の感想としても「猿之助、なかなかの悪人、そして香川照之に負けない顔芸」「半沢直樹って、歌舞伎だな。歌舞伎役者が多く出ているだけじゃなく、勧善懲悪で見得とか決め台詞とかあって、そこで視聴者はワァ!って盛り上がる」「大和田(香川)に続き、市川猿之助さんの顔芸が凄すぎ」など、キャスティングの狙いは成功のようだ。
「このドラマは連続モノでありながら、毎回、勧善懲悪の落としどころがあって1話完結スタイルな点が人気の一因でした。2020年版の第1話は、その部分が弱く不満に感じた視聴者も少なくなかったようです。また、出演者が『暑苦しいオジサンばかり』という声も散見され、今後高視聴率をキープできるか落としていくのか、注視したいところです」(テレビ誌ライター)
新型コロナウイルス禍で閉塞感のある中、スカッとするような展開を期待したい。