ドラマや漫画の世界では、よくドラマチックな“一目惚れ”が描かれることがありますが、現実にもありますよね。では、なぜ一目惚れは起きるのでしょうか?
精神科医のゆうきゆうさん監修「『なるほど!』とわかる マンガはじめての恋愛心理学」(西東社刊)によると、恋愛心理学ではいくつか説があるそうです。
一つは、「思い込み」。外見が魅力的だと性格もよいのでは?と考えたり、自分の中にある理想像に近いと無条件に好意的になったりするという説です。
二つ目は、「顔立ちが似ている」ということ。目や鼻など、顔のパーツや顔立ちが自分と似ている人には親近感を強く抱くことから、一目惚れが起きやすいようです。
三つ目は「遺伝子の仕業」という説。これは、人間がよりよい遺伝子を残すために、自分にはない遺伝子を持つ人に、本能的に惹かれやすいというものです。
ちなみに、日本人は「一目惚れ=高望み」という構図であることが多く、一目惚れした相手とは対等に付き合えないと感じやすいのですが、フランスでは一目惚れした人と対等に付き合える確率が60%という統計が出ているそうです。
このことが書かれている、医師の藤田徳人さんと大学講師の唐沢明さんの共著「恋愛科学的就職内定術」(春風社刊)によると、フランスでは男女のスキンシップが社会的に認められていることから場数を踏んでおり、自分と相手のレベルをよく知っていることから、付き合える“合格可能圏”の人にしか一目惚れしないのが理由なんだとか。
一方、日本人は場数を踏んでおらず、自分のレベルも相手のレベルもおかまいなしに一目惚れをしてしまうため、フラれてしまうこともあるようです。一目惚れと一口にいっても、いろんなケースがあるようですね。