眞栄田郷敦の役者としての株価がうなぎのぼりだ。放送中のドラマ「エルピス」(フジテレビ系)で眞栄田が演じている岸本拓朗というキャラクターに称賛の声が相次いでいる。
岸本は第1話のラスト直前まで、弁護士の親を持ち、東京・成城の実家暮らしをしている自己肯定感の強い若手のぼんぼんディレクターだと思われていたが、実は中学時代にクラスメイトをいじめで亡くし、その事件に対し「自分は彼を裏切った」と心に深い傷を負っている人物であることが判明。自分の傷と向き合うことで冤罪事件の真相究明にのめり込み、第5話では虚偽の目撃証言をあぶりだし、第6話では経理部に飛ばされ、第8話では真犯人・本城彰(永山瑛太)の素性と顔写真を入手した。さらに12年前に殺害された井川晴美(葉山さら)のスカートに残っていたDNAと2018年に殺害された中村優香(増井湖々)が本城からもらったという遺品のストールに残っていたDNAが鑑定で一致したのだ。
本城が真犯人であることは明白になったが、岸本は大洋テレビをクビになり、これまでの岸本と8話の岸本の姿があまりに違うため、ネット上には大きな反響が寄せられた。
「視聴者からは『これはドラマというより岸本拓朗のドキュメンタリー番組のよう』『主役は長澤まさみだけど真の主役は眞栄田郷敦。岸本が歩んできた人生がきちんと見える』『眞栄田郷敦の演技にひたすら感心。ボンボンディレクターだった頃の岸本は本当のボンボンみたいにフワ~ッと見えるのに、大洋テレビをクビになったヒゲ岸本はシャープでやつれた艶気がムンムンしてる』などの声が。整った顔立ちで身長も高く、どう見てもモテそうなのに“モテないキャラ”をみごとに演じているところに、眞栄田の演技力が現れていると言えるでしょう」(女性誌記者)
デビュー3年目の眞栄田にとって「エルピス」は間違いなく代表作の1つになるだろう。