9月7日の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で地上波復帰した狩野英孝。放送前はMC宮迫博之の“不貞ロンダリング”のための起用などと揶揄されていたが、さして炎上することもなく、8カ月ぶりのテレビ収録を無難にこなしたようだ。
「この日は『同じ事務所に同類芸人』というくくりで、1つのお笑いプロダクションに似たようなタイプの芸人がどうして集まるのか、本人たちや周りの芸人仲間が解き明かすという企画。浅井企画からはキャイ~ンのウド鈴木とANZEN漫才みやぞん、ソニーミュージックアーティスツからはハリウッドザコシショウとアキラ100%、マセキ芸能社からは出川哲朗、三四郎の小宮浩信、そして狩野の3人が出演しました」(エンタメ誌ライター)
番組では、狩野が謹慎明けに事務所を訪れスタッフに謝罪している間ずっとチャック全開だったことが暴露されたり、隣の出川に「おい狩野!」と小突かれ必要以上にビビるなど、それなりに笑いが取れていた。しかし、久々のテレビで勢いのある芸人と共演したことで、明暗が浮き彫りになってしまった。
「みやぞんとの並びは見ていて痛かったですね。狩野はつまらないのに憎めないキャラで可愛がられていましたが、みやぞんは輪をかけて天然で人がいい。かつて狩野がレギュラー出演していた『金曜★ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)でみやぞんは度々ドッキリを仕掛けられていますが、たまたま乗ったタクシー運転手がその日に定年退職を迎えると聞いて、目的地があるにもかかわらず運転手の思い出の地めぐりに同行して大ウケしていました」(在京テレビスタッフ)
また、狩野には「即興で歌を作れる」という特技があったが、みやぞんもアドリブで作詞作曲することができる。しかも彼にはギターという武器があり、さらにメロディを一度聴けばピアノでその場で弾けるなどと多才。学生時代は野球、テニス、バレーボール、キックボクシングといろんなスポーツに打ち込んできたので体力もある。
「この秋から復活する『ビートたけしのスポーツ大将』(同)など、運動系の番組にも引っ張りダコでしょう。素のリアクションも面白いので出演番組の幅が広い。狩野の出演枠は全部みやぞんにもっていかれた感がありますね」(テレビ誌編集者)
ようやく復帰した狩野だが、指定席を取るのはまだまだ先のようである。
(魚住新司)