この秋、凋落が叫ばれるフジテレビで新たに始まったクイズ番組「優しい人なら解けるクイズ『やさしいね』。優しさにまつわる雑学から出題し、優勝者は正解数でなく、司会の内村光良が優しいと認めた人に与えられるという一風変わった番組だ。
「月曜放送の『スカッとジャパン』と2日続けて内村がフジテレビのゴールデンのバラエティ司会ということで、開始前から話題になっていました。『スカッと~』とスタッフがかぶっているところを見ると、テーマが“嫌な人”と“優しい人”、司会の内村が“動かない”と“動き回る”など、あえて対極の雰囲気を演出しているのでしょう」(週刊誌記者)
しかし第1回目の2時間SP(11月3日放送)は、人気の「スカッと~」とは視聴率でも対極の8.1%という低い数字を残してしまった。フジテレビの起爆剤にはなれないのかと思いきや、視聴者の声は実に温かい。
「ネット上では『ヌルい』『古い』など批判的な意見もありますが、『子どもと安心して観られる』『ウッチャンの優しさがにじみ出ている』『フジの久々の当たり番組』など好意的な意見も多いです。私も観ましたが、特に芸人の解答は“優しさ”をテーマとした大喜利のようで、誰も傷つけずに笑いが生まれる。毒を吐かずに笑いを取る、まさに司会のウッチャンのような番組なんですよ」(芸能ライター)
この番組でいちばん優しいのは、内容でも出演者でもなく、温かく見守ってくれる視聴者のようだ。