リオ五輪が終わり、今度はウィンタースポーツの祭典、18年2月に開催される平昌五輪へのカウントダウンが始まる。フィギュアスケートでは、五輪前年に開催される世界選手権と予選会で出場枠を競うことになり、今季から早くも戦いが始まっているといえるだろう。羽生結弦選手、浅田真央選手を擁する日本チームはもちろんだが、開催国である韓国も手をこまねいてはいられない。
「キム・ヨナのおかげで韓国はフィギュアスケート強豪国のイメージがあるかもしれませんが、シングルで強い選手は少ないですし、ペアやアイスダンスにいたってはGPシリーズに出場できる選手もいません。そのシングルも昨シーズン、女子ではパク・ソヨン選手が欧州選手不参加の四大陸選手権で挙げた4位が最高順位。男子はキム・ジンソがGP大会で9位と成績が奮いませんでした。冬季五輪の華とも言われるフィギュアスケートで開催国が奮わないというのでは、韓国のファンが黙っていないでしょう」(スポーツ紙記者)
平昌五輪まで1年半を切り、残された時間は多くない。キム・ヨナも個人の資質と努力で開花したと言われ、国としての育成体制が整っていない韓国。果たして「第2のキム・ヨナ」は現れるのか。
(芝公子)