占術家の細木かおりさんが11月10日、自身のインスタグラムを更新し、母である細木数子さんが亡くなったことを報告した。
かおりさんは細木さんとの2ショット写真をアップし、「悲しい出来事がありました。母・細木数子が呼吸不全で8日に満83歳で永眠しました。突然のことでした」と報告。
数日前まではウナギを食べられるほど元気だったそうで、かおりさんは細木さんの分のクリスマスケーキも予約していたという。
「いつかは訪れることだとわかっているけど、いざ直面すると想像以上に悲しいです」とつづりながら、「でも、引退してからは自宅で気ままに過ごし ひ孫と笑顔で楽しそうに遊ぶ姿は、あの頃とはまるで違う優しい表情でした」と細木さんが穏やかな老後を過ごしていたことを明かした。
細木さんは病院嫌いだったそうで、かおりさんは「昔から病院で逝くのは絶対に嫌だっ!って言ってたけど、その通り大病することなく自宅で過ごせたし、希望通り家族が見守るなか自宅で最期を迎えたことは良かったのかなと思います」と自宅での看取りだったことも明かした。
最後にかおりさんは「幼い頃からたくさんの愛情を注いでくれて、今ある幸せは、ばあばのお陰と痛感しております。ばあば、お疲れ様でした。そしてありがとうございました」と感謝した。
ネットでは《テレビも本もよく見てました。本当に一時代築かれましたね。ご冥福をお祈りします》など追悼の声が殺到。芸能界でも、書道家でタレントのおさるは「突然過ぎて言葉もでません。私おさるはテレビ番組で細木先生に『モンキッキー』という名前に改名していただきました。この事は、私の芸能生活の大きな1ページとなりました」「当時、改名のニュースで浮かれていた私に『改名の話題はすぐ消えるから、あなたはもっと見聞を広めなさい!!』と厳しくも愛のある一言をいただきました。今も、この言葉が胸に残っています」と自身のブログにつづった。
ほかにも元横綱の朝青龍は自身のツイッターで「細木数子先生にお手合わします。素晴らしい人に出会い、正しい行き方に学ぶことに 私の日本の母親」(原文ママ)と悼んだ。細木さんとレギュラー番組で長らく共演してきたお笑いトリオ・ネプチューンも「細木先生にはバラエティー番組でご一緒させていただき 人としての心の持ち方 そして作法 神社、お墓参りの礼儀 正しい食生活 数えきれないほどご指導いただきました。そして、本番のカメラが止まっているときの素顔は優しく、朗らかでとてもチャーミングな方でした。ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします」と追悼した。
「細木さんは誕生日などをもとに6つの運命星に分けて人の運命を占う六星占術の創始者。一般的に知られるようになったのは1997年から出演していた関西テレビの『快傑えみちゃんねる』から。そこで人気に火がつき、04年の『ズバリ言うわよ!』(TBS系)、『幸せって何だっけ~カズカズの宝話~』(フジテレビ系)など全国区の番組にも出演するようになりました。
しかし、高視聴率だったにもかかわらず、08年に本業専念を理由に全てのレギュラー番組を降板。以後はたまにゲストなどで登場するぐらいでした。
16年には『自分のお墓を継承してほしい』という思いから細木さんの妹の長女であるかおりさんを養女に迎え、後継者として育成。1年ごとに内容を更新して発刊され続けている占い本『六星占術によるあなたの運命』シリーズは累計1億部を突破しており、まさに占いで一時代を築いたといっても過言ではないでしょう」(芸能記者)
時代の象徴がまた1人、去っていったと言えそうだ。
(柏原廉)