自然災害が相次いでいる中、日頃から「防災グッズを備えましょう」との声が高まっています。きっと、多くの人が非常食や簡易トイレなどを準備しているのではないでしょうか。
でも、それだけでは不十分。万が一、水道・ガス・電気などのライフラインが止まったまま数日を過ごさなくてはいけなくなったり、避難所で生活することになったりした場合を想定して、下着や生理用品、シャンプー、スキンケアなどの日用品も備えておくことが大切です。気象予報士・防災士の福岡良子さんは、女性ならではの備えとして次のようなものが必要とアドバイスしています。
■下着
下着は一定数用意しておきたいものですが、かさばるので数日換えなくても済むように、ショーツにあてるおりものシートを用意しておくと便利です。
■生理用品
避難しているときには生理用品がなかなか手に入らないことも多いそうなので、生理用品は必ず備えておきたいものです。通常のナプキンの他、ナプキンの上に置いて使用する数時間分の経血をさらに吸収できるコットン製品も売られているので、それを用意しておくと長時間換えられないときも安心とのこと。
また、水道・ガス・電気が使用できる状況であれば、月経カップも役立つとか。10時間は連続使用できるためです。ただし、これらの製品は普段から使い慣れていないと被災時にはよりストレスになってしまうため、使い慣れているものがよいそうです。万が一のことを考えて、普段から使っておくのも一案ですね。
■シャンプーやスキンケア
後回しになりがちな、シャンプーやスキンケアに必要なグッズも備えておきましょう。シャンプーについては、ボトルで持ち歩くのが重かったり水が使えなかったりするときもあるため、水を使用しない頭皮を拭くシートタイプのドライシャンプーがオススメだそう。
スキンケアについては、メイク落としシートが洗顔にも代用できるのでよいそうです。保湿アイテムは、できるだけかさばらずミニマムな量のそのまま持ち出せるボトルの製品を使うのもよいでしょう。旅行用のミニボトルもよいですね。
その他、化粧水と乳液・オイルの機能を1本で果たしてくれるもの、リラックスした気分になれるアロマを使ったものなどがオススメなんだそうです。
■防災の備えとしてオススメなスキンケアグッズ3選
スキンケアグッズについては、日頃からそろえておくのもよいでしょう。そこで、防災にも使える市販のスキンケアグッズを集めてみました。
●「ネッコ ブースターセラム」
容量30mlで、これは朝・夜2回使用で60日間使えるというサイズなんだとか。持ち運びを考えて作られているそうです。導入美容液ですが、オイルとローションの2層に分かれており、非常時にはこれ1本で化粧水とオイルの両方の役割を果たしてくれます。精油によるオレンジベルガモット&ゼラニウムウッドの香りは、リラックスにもつながりそう。
●「ビオレ クリアふきとりシート」
大判のクレンジングシートです。液がたっぷりなので、水がないときにも重宝します。メイク落としはもちろん、洗顔したいときにも使えます。水道が使えないときも想定して作られているので、防災目的で備えておきたい1品です。
●「ユニ・チャーム ソフィ デリケートウェットシート 無香料」
何日もお風呂に入れないときを想定し、ボディ用の拭き取りシートも備えておきましょう。肌触りのよい素材を使っているので、安心して使えます。使った後はトイレに流せるのもポイントです。
災害時には、一般的な備えと共に女性ならではの備えもしっかりと行っておけば、いざというときに安心ですよ! ぜひ参考にしてくださいね。