【べらぼう】喜三二は牧場長、歌麿は犯罪仲介、京伝はフリーライター、春町はフリーターに「転生」した注目の「秋ドラ」
放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」に「あと8話しかないのにどうやってまとめるつもりなのか?」と懸念する声があがっているようだ。
その一方で「べらぼう」の出番が終わった、もしくは出番が少なくなったキャラクターを演じる役者たちが他のドラマに出演していることを「転生」と呼び、いじりながら楽しんでいる人も多いようだ。
最も大胆な「転生」を指摘されているのは、売れっ子戯作者で「文武二道万石通」大ヒットさせたが断筆した、朋誠堂喜三二を演じる尾美としのりだろう。尾美は放送中の妻夫木聡主演の「ザ・ロイヤルファミリー」(TBS系)に出演中で、北海道の「林田牧場」の牧場主である林田純次を演じている。そのためネット上では「喜三二先生が牧場主になっておられた」「喜三二先生は江戸から蝦夷(北海道)に行かれていたとは」などと言われ注目されている。
そうかと思えば、「べらぼう」ではそろそろ「美人大首絵」と呼ばれる新様式の美人画を生み出しそうな喜多川歌麿を演じる染谷将太だが、水上恒司主演の「シナントロープ」(テレビ東京系)では、裏の代行業者というか、犯罪仲介業のボス・折田浩平を薄気味悪く演じている。ネット上では「歌麿がボロ長屋からマンション11階に引っ越してる」「歌麿はこっちだと老若男女を問わず心酔させちゃうキャラなんだ」「歌麿と同一人物とは思えないほど気味が悪い」など、本人が聞いたら役者冥利に尽きるであろう声も少なくない。
10月19日放送の「べらぼう」第40話で朗々とした歌声を披露した山東京伝こと北尾政演を演じる古川雄大には、「さすがミュージカルスター」と称賛する声があがっている。それと同時に、草彅剛主演の「終幕のロンド‐もう二度と、会えないあなたに‐」(フジテレビ系)では、フリーライターの波多野祐輔として“ある企業”の裏を取材中のため「京伝がこっちではしかめっ面」「京伝は明なのに転生したら陰」「ここの京伝は絶対に歌わないだろうね」といった、京伝キャラとのギャップを指摘する声が多い。
11月3日にスタートする「ひらやすみ」(NHK)では、「べらぼう」で恋川春町を演じた岡山天音が、東京・阿佐ヶ谷を舞台にゆる~く生きる主人公のフリーター・生田ヒロトを演じる。おそらく「春町先生がなんとフリーターに!」「春町先生が阿佐ヶ谷に引っ越された」「ここでの春町先生は笑顔が多い」なんて声がネット上にあがるのではないだろうか。
(森山いま)
