【ひらやすみ】岡山天音“ヒロト”がバイトしていた阿佐ヶ谷の釣り堀に通っていたことがある織田裕二
岡山天音主演の「ひらやすみ」(NHK)が12月4日に終わってしまいガックリしている。
真造圭伍氏による同名の原作マンガを読んだことがある人なら、岡山演じる生田ヒロト、森七菜演じる「なっちゃん」こと小林なつみ、吉村界人演じる野口ヒデキ、根岸季衣演じる「ばあちゃん」こと和田はなえのキャスティングに「マンガから抜け出てきたようだ」と1度は感じたことだろう。他の登場人物たちも原作マンガに近かったとは思うが、前出の4人は突出していたように思う。
マンガを実写ドラマ化する場合、見た目が似ているかどうかはあまり重要ではないだろう。そのキャラクターが持っている空気感や温度感が、役者という生身の人間が演じることでよりリアルになるから、そこに狂いが生じると「原作マンガと違う」と拒絶されてしまいがちだ。
「ひらやすみ」に関して言えば、マンガが連載されている当時から「絶対にドラマ化されるはず」だと多くの読者が思っていたことは、ネットをググるだけでもよくわかる。原作マンガが大好きな私の周囲には「生田ヒロトは岡山天音に演じてほしい」と要望する人が非常に多かったので、ドラマは当たり前のように毎晩の「癒やしタイム」になっていたと聞いている。最終回を迎えて数日たった時点で、「第2シーズンは当然あるでしょう」と、要望というより「あるのが当然」と思っている人がとても多いことに笑ってしまう。NHKにはどうか、信じて疑わない人々の「ひらやすみ」第2シーズンを望む気持ちを、非常に勝手だが裏切らないでいただきたい。NHKだからこそ実現できた、この神キャスティングで「ひらやすみ」をずーっと見ていたい。第2シーズンだけでなく、その後もずーっとずーっとお願いしたい。
ちなみに、ヒロト(岡山)がバイトしている、東京・阿佐ヶ谷に実在する釣り堀は、かつて織田裕二も通っていた時期があるそうで、地元では有名な話だという。岡山がガチで阿佐ヶ谷に住んでいた時期もあるそうで、この事実はすんなり納得できるのに、織田がこの釣り堀で糸を垂れていた事実には「ええっ?!」と驚かずにいられないのはなぜだろうか。それが岡山の「ヒロトらしさ」でもあるわけだが。
(森山いま)
