ゴールデンタイムの主演ドラマで「視聴率が取れない女優」と言われ、2014年頃からはすっかり“深夜ドラマ女優”となっていたのが剛力彩芽だ。
だが、そこでも同様に今年4月放送の「ドクターカー」(日本テレビ系)では、平均視聴率3.47%の“大爆死”。これでは“女優生命崖っぷち”と言われてもしかたがない。
そんななか、7月にスタートしたのが「グ・ラ・メ! ~総理の料理番~」(テレビ朝日系)だ。放送当初から剛力の主演を不安視する声もあったが、始まるや初回は7.2%の好発進。3、4話で4%台に落ち込むも、その後は5%以上をキープし、思いのほか安定感を見せている。視聴者の感想も「グラメ面白い!」「全然期待しないで観たけど思ったより面白かった」と概ね好評の様子だ。
しかし、好調の原因は剛力ではなく、脇の役者にあるようだ。視聴者の書き込みを見ていても「高橋一生目当てで見ています」「三宅弘城さんに注目してます」「私は小日向文世さん」「滝藤憲一さんと一生がかっこよくて見てる」「片桐仁出た!」などといったコメントで盛り上がっているのだ。さらには「エンディングの出演者のダンスが好き」なんていう声も多い。
テレビ誌記者は「深夜枠なのに、脇の俳優が豪華。今回は彼らに助けられた」と言う。
「剛力はCMでは人気ですが、ドラマでの評価が低いんです。『ドクター~』では新人医師でシングルマザーの役を演じましたが、役の設定に“無理がある”と酷評された。でも『グ・ラ・メ~』は、一風変わった料理人をうまく演じていたし、脇の役者との息も合っていた。あれだけ演技達者な役者に囲まれて、剛力の下手さが目立つのではと思いましたが、杞憂でした。現場では、脇の役者たちがうまく剛力を盛り立てていて、すごくいい雰囲気だと聞いています」
9月9日に最終回を迎える「グ・ラ・メ~」。視聴率好調に首の皮一枚でなんとかつながった剛力の女優生命だが、この結果が次回作に繋がるかは、まだ未知数だ。