創業者である故・ジャニー喜多川氏の性加害問題に揺れるジャニーズ事務所だが、共演者にとって“腫れ物”になりつつある？ 少なくとも、お笑いコンビ・フットボールアワーの岩尾望にとっては、「気を遣う」場面が増えたという。
岩尾が、現在の騒動が与える別の影響として、常に性加害問題を連想させてしまわないかを考えてしまうと告白したのは、さる9月24日に放送された「ワイドナショー」（フジテレビ系）でのこと。「ちょっと前」にジャニーズのタレントと共演した際も、トーク中に「“この話の中に出てくるこのワードがジャニーズ問題と結び付けへんかな？”って、勝手に先回りしてセーブしちゃうみたいなとこがある」と語ったのだ。
続けて「今頑張ってるタレントさんが仕事をしづらかったり、周りも気を遣ったりする状況は、早くイメージ刷新するなりして変えていったほうがいいのかな」と現場での“苦悩”を明かした。
また、ジャニタレとロケで混浴をする撮影があり、岩尾はその際のやり取りとして「若いメンバーだから『肌、キレイやな』とか『オレらオッサンと全然ちゃうな』とか無邪気に言う。でも、そんなこともいろいろと（性加害問題を連想しないかどうか）頭をよぎるじゃないですか。この状況ってどっちにとっても良くないし、視聴者にとっても良くない」と振り返っている。
「岩尾は過去に『アメトーーク！』（テレビ朝日系）で、『美容ファースト芸人』の一員として出演するほどの美容オタク。肌ケアへの関心も高く、若いジャニーズタレントの美肌ぶりにシンプルに感動して言及したつもりでも、そうしたトークが常にこの騒動を彷彿とさせるリスクを心配しているようです。また、そうした及び腰のやり取りでは、バラエティ番組の質の低下に繋がる可能性もあることから、ネットには『共演者はやりにくいだろうなと思う。何やっても意識してしまうだろうし』と同情する反応や、『なかなか踏み込んだ発言。裏を返せば気を遣うから共演したくないということ』とする声もありました」（テレビ誌ライター）
とりわけ、岩尾はお笑い芸人という立場上、過剰に気を遣っている現状では、なかなか仕事になりづらいというシーンも多いだろう。
相次ぐスポンサー離れが懸念されるジャニーズだが、共演者にとっての“やりづらさ”もまた、徐々に軽視できない問題に膨れ上がりそうだ。
（木村慎吾）
