ロックバンド「ONE OK ROCK」(ワン オク ロック)の最新アルバム「Ambitions」が、1月23日付のオリコン週間アルバムランキングで1位となり、初週の売り上げが23万枚を突破した。前作から5割ほど枚数を上積みしているが、この人気にはジャニーズファンからの鞍替えも含まれているという。そのワンオクについて音楽ライターが説明する。
「ワンオクのボーカル・Takaは、NEWSの結成メンバーだった森内貴寛。森進一・森昌子夫妻の長男だったことから2001年のNEWS結成時には大きく話題となり、わずか3カ月で脱退したものの、ジャニーズファンに残したインパクトは大きかったようです。2005年にワンオクに加入してからは多くの曲で作詞・作曲も担当し、不動のボーカルとして活躍。今や邦楽ロックバンドではトップクラスの人気を誇り、2月からは全国アリーナツアーも控えています」
そんな元ジャニーズのTakaだが、実績面ではすでにNEWS超えを果たしている。昨年3月にNEWSがリリースした最新アルバム「QUARTETTO」は8作連続での初登場1位ながら、初週の売り上げは11万枚止まり。ワンオクの半分にも満たなかったのである。しかもジャニーズファンの間からは、こんな声も聞こえてくるようだ。
「Takaの存在をキッカケにワンオクを聴くようになったジャニーズファンには、『自分で作詞するとこんなにも違うのかと衝撃を受けた』と語る人が少なくありません。すべてをお膳立てされたなかで活動するジャニーズと違い、自作の曲に魂を込めるワンオクを聴いて、鞍替えを果たしたファンも少なくないようです」(前出・音楽ライター)
現在はジャニーズもワンオクも好きという“兼オタ”も多い状況だが、それでもジャニーズからファンが移動すること自体が異例だ。ワンオクで初めて邦楽ロックに接したというファンも少なくなく、Takaはいわば伝道師的な役割を果たしているのかもしれない。
(白根麻子)