子役時代から芸能界で活躍する内山信二が、絶頂期からの転落人生について、バラエティ番組「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)で語り、話題となった。
内山は6歳で芸能界入りし、さんまがMCを務めていた番組「あっぱれさんま大先生」(フジテレビ系)でブレイク。10歳頃には10社のCMに出演する超売れっ子に変貌し、当時の最高月収は3000万円。しかも給料の支給は現金手渡しだったため、金銭感覚が完全崩壊していたという。
小学生にして女子たちを引き連れて、駄菓子屋でお菓子を買い占めるなどして豪遊。さらにはマネージャーを焼肉で釣って、宿題をやらせるなど、大人をアゴで使う正真正銘のクソガキだったようだ。
だが、成長していくに連れ仕事は激減。16歳ですでに完全にブームは去り、仕事もほとんどなくなってしまう。中学では「性格の悪いただのデブ」になってしまった内山は、当然お金とともに友達も周囲からいなくなり、高校も中退。そして、引きこもりを経て、夜中にコンビニにたむろしたり、非行に走るなどして青春時代を完全に無駄に費やしてしまったようだ。
そんな内山のハチャメチャ告白を聞き、「現在ブレイク中の子役はどうだろう?」と多くの視聴者が思ったようだ。
ネットの書き込みなどでは、現在の月9ドラマ「5→9~私に恋したお坊さん~」(フジテレビ系)にも出演するなど、ブレイク中の子役タレント・寺田心の名前が多く見られた。「間違っても同じ末路を歩んでほしくない」「内山のようなワルガキとは到底思えない」「いつか挫折感を味わう日が来るのが子役の宿命」など、意見はさまざまだが、内山の子役時代と違い、現在は子役の入れ替わりのサイクルも非常に早いため、その寿命は短くなったのが実情。例にあげて申し訳ないが、仮に寺田クンが“第二の内山”にならないためにはどうしたらいいのか。
「理想的なアフター子役ライフという意味で手本になるかもしれないのは“こども店長”こと加藤清史郎くんですね。彼もブレイク当時は地元の不良中学生にカラまれたりと小学生時代から大変だったようです。『店長ならお金持ってんだろ』と茶化されたりするのも日常茶飯事で、マスクやサングラスで変装していた時期もあったとのこと。しかし中学に入り野球部に所属するなど、ごく普通の学校生活を送ることで周囲からの攻撃もかなり収まったようですね。さらに、最近ではテレビ出演が少なくなりましたが、じつはミュージカル俳優を目指し舞台を中心に活動しています。甘やかされることなく“芸を磨いている”わけです。今では立派なイケメン青年に成長しましたが、元の顔立ちだけでなく、本人の役者としての意識の問題も大きいと思いますよ」(エンタメ誌記者)
しくじるのも人生だが、内山のような反面教師がいるのだから、あえて“しくじる”必要はない。本来なら校庭で走り回るのが“仕事”である子供たちだけに、周囲の大人も正しい道に進めさせてあげてほしいものだ。
(本多ヒロシ)