〈視聴者の満足度と視聴率が結びつかないドラマ〉と言われ始めている「刑事ゆがみ」(フジテレビ系)。しかし11月27日で44歳になった主演の浅野忠信も、俳優だけでなく声優としても大活躍している神木隆之介も、実にのびのびと楽しそうに演技していることが伝わってくる。
「11月23日放送の第7話では、浅野演じる弓神が神木演じる羽生を『オトナ高校に入学すれば?』とからかうと、羽生がすぐさま『チェリートじゃねーし!』と返すシーンがあり、放送時に大反響となりました。神木と同じ事務所の三浦春馬主演のドラマ『オトナ高校』(テレビ朝日系)をネタにしたもので、同ドラマで三浦演じる荒川英人はエリート+チェリーボーイの『チェリート』と呼ばれているんです。ネット上では『局の垣根を超えた!』『いきなりフジとテレ朝のコラボ』『フジが攻めてる』など、堂々と他局ドラマのネタをセリフに盛り込んだことに気づいた視聴者が続出し、大きな盛り上がりを見せました。
フジの木曜10時枠は、今年1月期放送の香里奈主演『嫌われる勇気』や前クール放送の真木よう子主演『セシルのもくろみ』など、ドラマの内容より主演女優のスキャンダルに注目が集まりがちで、負のイメージが強い枠になっていました。しかし今回の浅野と神木により、視聴率を伸ばすまではいかなくても、負のイメージは払拭できたのではないでしょうか。浅野も神木も芸達者ですから、どんどん自由に遊ばせればいい結果につながると思います」(広告代理店社員)
今後も局を超えた“遊び”に期待したい。