芸能人の改名といえば「過去の清算」のパターンも見逃せない。
鈴木亜美は01年に事務所独立騒動を起こし3年間の活動休止後、鈴木あみから表記を変えたが、かつてのような人気アイドルの座が戻ってくることはなかった。
「同様に、99年に移籍トラブルを起こした松本莉緒は、かつて松本恵という芸名でした。表向きは『ノイローゼで引退』でしたが、大手事務所の引き抜き工作があったのです」(事務所関係者)
いわゆる「事務所移籍トラブル」の“落とし前”として芸名を差し出さなければならないのは、芸能界のいわばジョーシキ。なかば勝手に芸能界を引退して事務所を辞め、復帰後に真中瞳から改名した東風万智子、浅香唯や奥菜恵も、事務所とのトラブルで「芸名使用禁止」寸前に陥ったこともある。
その点、改名を機にマイナーアイドルからメジャーアーティストに上り詰めた歌手も数多くいる。その代表格が華原朋美だろう。
「小室哲哉が、遠峯ありさという芸名でグラドルをしていた彼女と恋に落ち、自ら改名して歌手デビューさせ、“シンデレラストーリー”なんて言われていましたが、破局後の朋ちゃんの姿は切なくて見ていられません」(女性誌記者)
現在も「小室の元恋人」で商売しているところは、じつにしたたかではあるが‥‥。