11月30日から始まったNHK連続テレビ小説「おちょやん」に出演している女優の宮澤エマが12月2日、「ごごナマ」(NHK)にゲストで出演。「おちょやん」出演で感じた思わぬ苦悩について語った。
番組冒頭にMCの船越英一郎から「おちょやん」出演の反響について聞かれると、宮澤はまだ放送3日目にも関わらず「毎日『栗子ムカつく』って私の友達から(メールが届く)。もう親戚からみんなから『なんてムカつく女なの』って」と言われていることを明かした。
宮澤はヒロインの継母・栗子役で出演。栗子は家事を全くせず、ヒロインが弟にあげるつもりで持って帰ったおはぎを勝手に食べる、家をあさって金目の物を物色するなどやりたい放題のキャラクター。
宮澤は役柄に対するクレームに対して「私じゃないんだけどなと思いながらもこれは良い仕事をしたってことで良いのかなって思いながら(演じている)」と語った。
ネットでは《憎らしいなこのやろうと思う程、とても上手く演じてられると思います》《栗子さんは、本当に嫌などうしようもない女性ですが、宮澤さんは、明るく可愛らしい、品のある女性。それだけ、自然にみえる演技が出来る凄い役者さんだろうなと、思います》《栗子はムカつくけど宮澤さんは演技が凄いから嫌いにはなれないわ、でも栗子は今のところ大嫌い》と宮澤の演技を絶賛する声があふれた。
「ドラマの役柄と演じる本人は別人格というのは当たり前ですが、それでも混同してしまう視聴者は今も昔もいます。例えば『おしん』の時はヒロインに厳しい父親役の伊東四朗の自宅に視聴者が『あなたは子供に厳しすぎる』と抗議に訪れたこともあったそうです。ほかには『まれ』ではヒロイン・まれのダメ父を演じた大泉洋は街中で『お前しっかりしろよ!』と言われたそうです。宮澤の友人や親戚は半ば冗談でしょうが、迫真の演技だからこそ言われるわけで役者冥利に尽きるのではないでしょうか」(芸能記者)
悪女役で新境地を開いた宮澤エマ。もうしばらくは嬉しくも悩ましい日々が続きそうだ。
(柏原廉)