大みそかの「第71回NHK紅白歌合戦」に出場が決まっている歌手の鈴木雅之が12月21日に自身のオフィシャルウェブサイトを更新。ラッツ&スターの9枚目シングル「夢で逢えたら」を「紅白」のステージで披露することが発表されたことに伴い、メッセージを公開している。
ラッツ&スターとして出場した96年以来、24年ぶり3度目の出場となる鈴木は「今年の番組のテーマである“今こそ歌おう みんなでエール”という強いメッセージを受けて、今年の紅白歌合戦の舞台では「夢で逢えたら」を歌わせていただくことになりました。数十年来とても大切にしているこの曲で、皆さんにエールを届けたいと思っています」と報告。
続けて、「奇しくも紅白歌合戦出場の発表となった当日の朝、天国へと旅立っていった母親が好きだった『夢で逢えたら』が選ばれたことにも、とても大きな役割を持って舞台に立つ鈴木雅之を応援して頂けたら嬉しいです」と、「夢で逢えたら」への特別な思いを明かしている。
「紅白」出場が発表された当日の朝に亡くなられた最愛の母に捧げる曲となったことで、ツイッターには多くのファンの応援コメントが殺到している。
しかし、一部のアニメファンからは「曲が、違う!そうじゃない!」「かぐや様じゃないの?」「鈴木雅之さんはかぐや様を踏み台にされたんですね。ショックです」などと、怒りのコメントがツイッターに寄せられる事態となっている。
「というのも、鈴木は昨年、アニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』(毎日放送)のオープニング曲『ラブ・ドラマティック feat. 伊原六花』を担当。デビュー39周年にして初めてアニソンを歌唱し、『アニソン界の大型新人』として話題になったという経緯があります。同年の大型アニソンライブイベント『Animelo Summer Live 2019』にも登場し、アニメファンからの認知度も高まっていたことも、今年の紅白出場を大きく後押しする要素になったことは間違いありません。
今年も元℃-uteの鈴木愛理とコラボした『DADDY! DADDY! DO! feat. 鈴木愛理』が、同アニメの第2期オープニング曲に採用され、ミュージックビデオもYouTubeで2300万回以上再生されるヒットとなっています。そのため、アニメファンとしては紅白では、W鈴木で同楽曲を披露してくれるものだと信じていたようですから、裏切られたような気持ちになっているようですね」(エンタメ誌ライター)
とはいえ、本音としては選曲を残念がっているものの、番組の事情や鈴木のメッセージを受けて、致し方ないと考えるアニメファンが大多数だ。
鈴木には自身を紅白の大舞台まで押し上げてくれたアニメファンへの感謝の気持ちを込めて、当日熱唱して欲しいところだ。
(本多ヒロシ)