麻生太郎財務相が1月19日、閣議後の記者会見で、昨年の緊急事態宣言発令時に支給された国民一律の定額給付金の再支給について、「国民に一律10万円の支給をするつもりはない」と発言したことで国民から大ブーイングが起きている。
「麻生みたいな大金持ちには庶民が苦しんでるのはわからないよな」「国民の状況がまったくわかっていない財務大臣なんていらない」といった声に混じり、ある有名人が放ったツイートが物議を醸している。
サッカー元日本代表で、昨年末に所属していたブラジルサッカー1部のポタフォゴを退団した本田圭佑は同日、自身のツイッターに麻生大臣のニュースを引用して「理由は何ですか?」と発信。
ファンからは多くの賛同が得られたようだが、その一方では本田が昨年末にブラジル国内で“マスクなしパーティー”を開いていた動画が拡散され批判されたことに絡めて、多くの批判の声も寄せられているようだ。
「本田さん、あんたが言うな。まずは自分自身が感染しないよう気を配るべきでは?」「感染拡大しなきゃ定額給付金もなくて済むのがわかってる?」といった声に、本田自身は何を思うのだろうか。
「本田選手は同日夜に放送されたラジオ番組『NowVoice』(ニッポン放送)にリモート出演し、動画について改めて言及しています。その中で本田選手は『考えは一貫して変わっていない。謝るようなことがあるとしたら僕のランチに来てくれた選手が巻き添えを食らっていることに申し訳ない』『日本に(緊急事態)宣言が出ていて、経済的に健康的にダメージを食らっている。その人たちの気を悪くさせたのは、それはごめんと思う』と語ったものの、ブラジルではビーチでも多くの人がマスクをしていないということから自身の行動に落ち度がなかったことを強調。ブラジルでは批判の本質は自身がサッカー選手として結果を出せなかったことにあるとし、パーティー開催に対する批判については『揚げ足を取られた』と語っていますが、これにも多くの批判が集まっているようです』(週刊誌ライター)
「いや、マスクもせずに大勢でパーティーやったのが問題でしょ。サッカーの成績に話をすり替えないでほしい」「ブラジルは感染者も死亡者も日本とは桁外れに多い。それはブラジル国民があまりマスクをしないのが一因とわかってないのかな」「本田の責任逃れがダサすぎる」と、ネット上には再び多くの批判が寄せられている。
本田のような影響力のある人物が、定額給付金を再度支給しそうもない姿勢の麻生財務相に発言してくれるのは有意義なことではあるが、今回は極めてタイミングが悪かったようだ。
(石見剣)