今年はKis-My-Ft2のデビュー10周年アニバーサリー。昨年予定していたドームツアーは新型コロナウイルスの影響で中止となったが、メンバー全員がそろうテレビのレギュラー番組3本は守り続けている。
今年は、北山宏光がSexy Zoneの佐藤勝利とドラマ「でっけぇ風呂場で待ってます」(日本テレビ系)でW主演。玉森裕太は、ドラマ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(TBS系)での“子犬系男子”が好評を博した。同作の主題歌で最新シングル「Luv Bias」は、オリコンシングルチャートで初登場1位を獲得。仕事は押しなべて順調だ。
キスマイの強みは、7人それぞれに得意ジャンルがある点。アニメに対する知識量と鑑賞時間の長さなら誰にも負けないと胸を張るのは、宮田俊哉。週に20~30本のアニメをハードディスクに収めており、声優業界にも詳しい。その特性を生かす特番「サンパチスター」(テレビ朝日系)が昨秋に放送。好評につき、今年2月に第2弾がオンエアされた。
同番組は、アニメ大好きの宮田がM-1王者の霜降り明星と司会を務める、声優(アニメ)×芸人(漫才)の二次元漫才師プロジェクト。霜降り明星の粗品、せいや、ジャルジャル、インパルスの板倉俊之が新ネタを書いて、二次元の芸人が披露。声優は有名アニメに出演しているトップどころをそろえているため、アニオタの宮川は興奮が収まらず、番組を機に、漫才に興味を示しているという。
「宮田は昨年、映画『劇場版BEM~BECOME HUMAN~』で声優に初挑戦。ベテラン声優の浪川大輔のもとに通って、個人レッスンを積みました。その浪川が『サンパチスター』に出て、漫才に挑戦したいというのです。共演者には、『ドラえもん』のジャイアンの声でおなじみの木村昴を指名しました」(芸能ライター)
木村は、テレビ東京系列の朝の子ども番組「おはスタ」にもレギュラー出演中。人気声優12人で結成したラップ音楽原作の企画「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」のメンバーでもある。呼称がヒプマイのため、宮田には「キスマイとヒプマイ」という構想があるようだ。
「『サンパチスター』のエグゼグティブプロデューサーが『アメトーーク!』でおなじみの加地倫三氏。宮田は同番組に17年にアニソンで、18年に漫画『HUNTER×HUNTER』の特集で出演しています。加地氏は霜降りの冠レギュラー『霜降りバラエティ』も手掛けているので、3方向の風通しはすこぶるいいです」(前出・芸能ライター)
ジャニーズ、M-1王者、敏腕テレビマンが生み出す化学反応。さらなる進展に期待したい。
(北村ともこ)