放送中の深夜ドラマ「ハルとアオのお弁当箱」(テレビ東京系)で吉谷彩子とW主演を務めている井之脇海。実はこの2人、同じ日本大学芸術学部映画学科演技コースを卒業したリアルな先輩後輩なのだ。
「まちた」による同名漫画を実写ドラマ化した今作は、ファッションやメイクよりもゲームやアニメのためにお金と時間を使いたいオタク女子・ハル(吉谷)と、ジェンダーレス男子のアオ(井之脇)がひょんなことから同居することになり、お互いにお弁当を作り合うことで関係性を深めていくストーリー。家事に長けているアオは、手際よくおいしそうなお弁当を作るのに対して、不器用なハルが作るお弁当は見るからに不格好。けれど心がこもっていることは視聴者にも伝わり、「愛情」を痛感させられることがしばしば。テレ東の深夜ドラマらしい味付けになっている。
「しかし、井之脇演じるジェンダーレス男子の佐藤蒼に違和感が拭えないんです。井之脇は芸歴15年になる演技達者な役者です。しかし、ジェンダーレス男子を演じるには少し早かったかもしれません。内野聖陽が『きのう何食べた?』(テレビ東京系)で演じたケンジのようなフェミニンなムードは、演技力だけではどうにもなりません」(テレビ誌ライター)
前クール放送のドラマ「俺の家の話」(TBS系)では善玉レスラー・プリティ原を好演した井之脇。もしかするとまだその印象が残っており、演じるジェンダーレス男子に違和感を覚えてしまうのかもしれない。