お笑いコンビ・霜降り明星の粗品が5月9日、公式YouTubeチャンネル「しもふりチューブ」に出演し、“第七世代”をフリに使う先輩芸人をこき下ろした。
粗品はせいやとともにコンビとしての公式チャンネルに登場し、自身らがカテゴライズされる「お笑い第七世代」の括りについてトーク。すると、突如「宙ぶらりんな先輩方にフリにされる人生、もうええで、もう」と口火を切り、「あんたら、第七世代をフリにして、もうダサいで。『第七世代はね、キャーって言われてるけど、俺たちは‥‥』。いや、いらんいらん。おもんない、そんなん。マジでダサいから」と述べ、第七世代への妬みを芸としている先輩の手口が気に入らない様子だった。
続けて、「もうフリにされすぎ。しょうもない。もうええねん、お前ら。先輩が自分らを下げて、『いやいや第七世代すごいから』みたいなこと言ってるズルい構図。もういらんねん。俺ら、EXIT、宮下草薙、四千頭身、全員損してますし。我慢してますから」とし、先輩芸人のそうした言動が霜降り明星以外の若手も悩ませているという。
一連の粗品の糾弾を受け、せいやも途中は困惑する様子を見せたが、一方で、「第七世代、損してるよな」と同調。これに粗品は「めっちゃ損してるよ。言わなアカンなちゃんと。正式に。声明発表せなアカン。いっぱいおるもん、それでのし上がってきたやつ」と不満が止まらず。さらに、「ほんで(直接)会ったら会ったでバチバチな感じでもないでしょ。『おぉ?!』って、何がやねん! やかましいわ、どっか行け!」と一蹴。第七世代に毒付くことで笑いを取るやり方に拒否反応を示すと、「せこいだけやねん。誰でもできるねん」とも表現している。
「粗品とせいやは今年1月放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に出演した際も、お笑い界では第七世代がゆとり世代のような扱いを受けることがあるとクレーム。様々な先輩芸人との対立構造を求める演出も多いと不満を述べています。ただ、そもそも第七世代との括りを世に広めたのはほかでもなく霜降り明星であり、ラジオ番組におけるせいやのネーミングが起源です。また、そうした括りの存在によって実力以上の評価を下されている若手も多く、ネット上では今回の粗品のクレームに対し、『自分らが第七世代って言って世に広く認知されるようになったんだから、そうなるのはしょうがないでしょ』『そもそも第三世代や第四世代のように、いつの間にか世間からそう呼ばれていたのではなく、自分らで勝手に名乗りだしたことが何よりもダサい』『一般人をいじってネタにするのに、自分たちをネタにされたら怒るのもなぁ』との反論が続出。さらに、粗品がEXITや宮下草薙といった名前を挙げながら『全員我慢してます』と主張した点についても、『彼らを巻き込んで第七世代の意見のように話してるのはかなりダサい』『粗品にはガッカリ』との指摘が寄せられました」(テレビ誌ライター)
これまで「ABCお笑いグランプリ」「M-1グランプリ」「R-1グランプリ」と、各お笑い大会のトロフィーを欲しいままにしてきた粗品。その才能と実力は誰もが認めるものではあるが、今回の声明はお笑い界に波紋を呼ぶことになるかもしれない。
(木村慎吾)