6月19日に最終回を迎えた菅田将暉主演ドラマ「コントが始まる」(日本テレビ系)。放送開始前は、高視聴率確実なドラマだと予測されていたが、ふたを開けてみると最終回視聴率は7.6%と初回視聴率の8.9%を下回るゴールとなった。
最終回では春斗(菅田)、瞬太(神木隆之介)、潤平(仲野大賀)による売れないお笑いトリオ「マクベス」の解散ライブが無事に終わり、春斗は水道のトラブル修理会社に就職、瞬太は世界をめぐる冒険旅行の旅に出発、潤平は家業の酒屋を継いで働く姿が描写された。また彼らの大ファンである里穂子(有村架純)はファミレスでのバイトを辞めて一般企業に就職、里穂子の妹・つむぎ(古川琴音)は「マクベス」が所属していた芸能事務所で働きながら、恋人となった瞬太の帰りを待つという、これといったヤマのないままラストを迎えた。
マクベスの3人が引っ越しのために「共同で使っていた冷蔵庫を誰が引き取るか」でジャンケンが行われ、春斗がその権利を獲得。何度も「あいこ」を繰り返すシーンでは、春斗の「それはきっと、このジャンケンが終わってしまったら、もう二度とこんなアホみたいな時間が訪れないんじゃないかという恐怖でもあった」という独白が流れ、鼻の頭を真っ赤に染めて泣く春斗と菅田将暉自身が重なって見えた人も、少なくなかったのではないだろうか。
「菅田は今年だけで主演映画が4本公開。来年1月スタートの月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)では主演、来年1月スタートのNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも源義経というメインキャストとして出演します。現在、菅田の役者としての演技力や表現力を批判する声はほとんどありませんが、『もうお腹いっぱい』という声はネット上にあふれています。
仕事があることは素晴らしいことですが、『映画もドラマも菅田だらけ』という現状は、逆に『菅田が出る映画やドラマを今は見たくない』という気分を招きかねません。そろそろ『ちょっと1回休もうか』と、誰かが菅田に声をかけなければいけない頃かもしれません」(女性誌記者)
6月7日深夜放送のラジオ番組「菅田将暉のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で「初月9主演ということで、『ミステリと言う勿れ』という作品。来年の1月、2022年の1月期ドラマです。あんまないでしょ、こんな情報解禁」と早すぎる情報解禁を逆手にとって自虐気味に番宣した菅田。「何がヤバイって、もう、ほぼ撮り終わってるという‥‥言って大丈夫やね。もう俺も何もできないんですよ」と続けた言葉に、売れっ子役者の苦悩を感じてしまうのは気のせいか。