フジテレビは8月28日、29日、2夜連続で大型特番「ラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~」を生放送することが決まったと、6月21日に発表した。
コロナ禍の影響により、昨年に続いて今年も放送の休止が決まっている「27時間テレビ」に代わる大型の生放送特番が誕生する。「笑い」と「音楽」という二大エンターテイメントの融合にスポットを当てた特別プログラムで、2夜にわたってトータル9時間にも及ぶ長尺の生放送をお茶の間に届けることになるという。
また、そのキャスティングも“キャプテン”にお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志を据え、“サポーター”にはタレントの中居正広、ナインティナイン・岡村隆史、矢部浩之らを起用する超豪華な顔ぶれに。そして、もう一つの注目ポイントは、同プログラムの総合司会にフジテレビ入社1年目の小山内鈴奈、小室瑛莉子、竹俣紅の新人アナウンサーを起用した点で、大舞台での異例の大抜擢にはあらぬ憶測まで出る事態となっている。
「同局にとっては、27時間テレビに取って代わるほどのシンボル的コンテンツとなれるよう、大きな期待を込めていることが、その豪華なキャスティングと放送時間からも伝わります。しかし、そんな全社を挙げての大舞台の総合司会に、アナウンサー歴わずか3カ月半の3人を抜擢した裏には、今年4月の同局女子アナらのステマ疑惑騒動が関係している可能性を勘繰る声が続出。次期エースとして育て上げてきた中堅の人気女子アナらに次々とステマ疑惑が浮上し大炎上したことから、ネットでは『新人を大抜擢と表現すれば聞こえはいいが、大半の女性アナウンサーがステマに関与して使えないのが実態では』『ステマ騒動で世代交代を焦ってる?』『バラエティ班で使える先輩女子アナがステマ問題で全滅。局をあげての特番にミソを付けたくないと、手垢の付かない新人を前面に押し出すフジテレビの手法』との反応が飛び交っています。
もちろん3人を場慣れさせるための起用である可能性もありますが、それならば、3人と同じく2021年に入社した唯一の男性アナである山本賢太アナの起用がないことへの不自然さをツッコむ声もありました」(テレビ誌ライター)
今回の異例ともいえる総合司会の抜擢について、小山内アナが「入社して数カ月しかたっていないのですが、本当に私たちでよろしいのでしょうか?」と不安な思いを述べると、小室アナ、竹俣アナもそれぞれ「全く信じられない状況で、手も足もガクガクしています」「どうしてこうなったのか、今もまだ信じられません。ドッキリではありませんよね?」などとコメントしている。
今頃、同局のアナウンサー室では、このキャスティングをめぐり、気まずいムードが漂っているのだろうか。
(木村慎吾)