俳優・吉沢亮主演の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)の第21話が7月4日に放送され、世帯平均視聴率16.5%と3月14日に放送された第5話以来の16%台をマーク。ここに来て視聴率のV字回復を遂げつつある。
“日本資本主義の父”と呼ばれる渋沢栄一の生涯を描く今回の大河ドラマ。初回の世帯平均視聴率20.0%と高視聴率を記録しながらも回を追うごとに下がり続け、一時は13%台まで落ち込んだが、ここに来て復活の兆し。ネットでは『50本近く大河を見て来たが、これほど心を鷲づかみされた大河は初めて』『こんなに面白いのに、オリンピックのせいで青天がしばらく休止なんて。オリンピックより青天が見たい』など、支持する声が数多く寄せられている。
今回は将軍職を継いだ徳川慶喜(草なぎ剛)が、弟・昭武をパリ博覧会へ派遣することになり、篤太夫(吉沢)も随行員の一員に選ばれるという展開。渡仏への期待感からか、視聴率を取り戻しつつある。しかし理由は内容だけではないようだ。
「第19話では五代友厚役でディーン・フジオカ、第20話では新選組副長・土方歳三役で町田啓太が登場。そして今回、パリ博覧会へ向かう一行のリーダー・昭武役には『仮面ライダージオウ』に出演した板垣李光人。外国奉行支配・杉浦愛蔵役に『烈車戦隊トッキュウジャー』の志尊淳。そして福地源一郎役には『仮面ライダービルド』出身の犬飼貴丈。さらに主人公の篤太夫を演じる吉沢も『仮面ライダーフォーゼ』(すべてテレビ朝日系)出身であることから、ネットでは早くも『スーパーヒーロー戦記』といった声が上がっています」(芸能ライター)
ここに来て「イケメン大河」の様相を呈して来た大河ドラマ「青天を衝け」。しかし、心配なのは、オリンピックによる5回に及ぶ中断だ。
「7月25日の放送回から9月5日までの5話が中止。前作『麒麟がくる』でも2020年6月7日の第20話をもってコロナ禍によって中断。8月30日から再開されたものの視聴率は低迷したままでした」(女性誌記者)
スーパーヒーローが集結して、いよいよこれからというタイミングでの中断。「麒麟がくる」の轍を踏まないことを祈るばかりだ。
(窪田史朗)