お笑いコンビ・爆笑問題の太田光の妻で、芸能事務所「タイタン」社長の太田光代氏が11月1日までに自身のツイッターアカウントを立て続けに更新し、選挙特番における夫の“暴走”について釈明した。
太田は10月31日に生放送された「選挙の日2021 太田光と問う! 私たちのミライ」(TBS系)にスペシャルMCとして出演。同日投開票の第49回衆議院選挙小選挙区でまさかの劣勢となった自民党の甘利明幹事長と中継でつながると、「甘利さん、お元気そうじゃないですね。何かあったんですか?」などと冷やかし、「甘利さん、これ負けとなると、自民党的にも相当な責任問題になりますよね?」「これもう、戦犯ですよね? もし負けたら」と問い詰めた。
また、甘利氏の“政治とカネ”にまつわる疑惑が今回の選挙での足かせとなった可能性について指摘した場面では、「100万ごときで疑われるスケールって」「あまりにもセコイんじゃないかと。“あまり”だけに」と小ボケを挟む場面も。
しまいには、小選挙区での敗北が確実となりつつあった甘利氏に対し、「まぁ、今は相当ショックな状態になっていると思いますので、いろいろこれから考えてください。アッハッハ!」と爆笑。最後は本人に向かって「ご愁傷様でした」とも言い放ち、これがネット上で「見ていて不快」「選挙という大仕事を終えた相手に対する態度ではない」「たとえ疑惑を抱える政治家であっても、あんな接し方は許されないと思う」などと大きな物議を醸すことになった。
こうした世間の反応を受け、光代社長はツイッター上で「皆さまのご指摘。ご愁傷様についてです。この言葉。決して悪い言葉ではありません。ご愁傷様は、おきのどくさまです。漢字でもご理解いただけるように。ご愁傷様です。これは、心を慮りのゆえです」と太田の発言を一部擁護しつつ、「が、アーリン帰宅したら怒ります。あちらも言葉のプロで、夫婦喧嘩になりますね」と太田への“説教”を宣言。
しかし、この光代氏の釈明ツイートには「それでこそ芸人! 正論だけを立ててやるなら芸人がやる意味がない」「太田さんのおかげで自分を含む若者も選挙番組をこれまで以上に楽しんで見ることができたと思います。なのであまり怒らないであげてください」と理解する声を遥かに上回る批判的なリプライが集中。
すると、その後も光代社長は「芸人の立ち位置、バカにし過ぎじゃない? 貴方は誰。教えてよ。太田光は芸人」「アーリンに礼節など無理です。ただ、皆さんは礼儀正しく美しく。生きているのですか? そんな人は芸人出来ません。少なくとも馬鹿ですよ。芸人は。政治家は? 政治家の人に。私は礼節を重んじます。とか聞いたことないですよ。やっぱり馬鹿じゃないと出来ないのではないかと思います。馬鹿は褒め」などと連投し、太田なりの独特なスタイルでのMCぶりだったことを強調した。
「番組では、太田と大物政治家との“10番勝負”などと銘打った企画を放送するなど、太田の暴走キャラを半ば確信犯的に引き出したいという思惑もあったでしょう。また、普段であればその隣にツッコミと“注意”の役割を受け持つ相方・田中裕二がいるわけですが、この日はピンでの出演に。よって、共演したキャスターの小川彩佳や同局アナの井上貴博らは、太田の失礼かつ攻めまくった発言を困惑しながら見守るような形となってしまい、そうしたキャスティングも太田の放送事故級のMCにつながってしまいました。
光代社長の主張する“ご愁傷様”の意味に対する反論は、太田が爆笑しながら放っていた言葉ということで、あまりに分が悪く、ネットから『心を慮りなんて言い訳してもダメ』『さすがに無理のありすぎる弁明だな』『そもそも選挙特番のMCには向いてない』『TBSのオファーを断らなかった光代社長の完全な判断ミス』『明らかに嘲笑する意図で使ってただろ。芸人に礼節は求めてないけど、越えちゃいけないラインはあるよね』など、苦言が寄せられています」(テレビ誌ライター)
生放送という舞台では、太田は良くも悪くも目立ってしまうきらいがあるようだ。
(木村慎吾)