2022年春の打ち切りが報じられた「バイキングMORE」(フジテレビ系)。MCの坂上忍は、「来年55になりますので、どこかのタイミングで、動物好きのおじさんとしての時間をもうちょっといただけませんか、という話をさせていただいた」と説明したが、同局内に坂上忍に対する「アレルギー」が蔓延していると12月11日、「東スポWeb」が報じていた。
国民的長寿番組「笑っていいとも!」の後継番組として、2014年の春に放送が始まった「バイキング」。坂上は2015年から同番組の総合MCを務め、彼の言動や、コメンテーターらの発言は、日々のネットニュースで盛んに配信されるなど、大きな注目を集めてきた。しかし、東スポの記事によれば、打ち切りには2つの理由があるのではないかとしている。
1つ目は「費用対効果」。コロナ禍の影響で広告収入がダウンしたフジテレビにとって、「年間1億円以上のギャラ」が発生する坂上の起用は「割に合わなくなってしまった」という。
そして2つ目の理由としては、フジテレビ内で「“坂上アレルギー”が広がっている」。これまで、坂上とフジの関係は良好で、「バイキング」以外にも多くのレギュラー番組を抱えていたが、同番組内での坂上の言動に対し、「反発を覚える社員がどんどん増えていった」というのだ。「制作会社幹部」によれば、「(坂上)反対派の中には幹部級の社員も含まれており、はしごを外すタイミングをうかがっていた」とのことで、坂上とフジのこれまでの深いつながりは「大きな転換点を迎えた」と指摘している。
「今年3月に『SPA!』が発表した『男性が選ぶ嫌いな男』ランキングでは、多目的トイレでの不貞で日本中からバッシングを浴びたお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建を抑え、坂上は堂々の首位に選ばれていました。また、2月には過去に坂上が実際に口にした女性の容姿に対する過激な発言を音声コンテンツとして販売していたことも発覚。すでに配信は停止しており、のちに本人も演出から求められたキャラであったと釈明していますが、この騒動にはフジテレビに対しての批判もあがりました。
その司会者に対し、ただでさえ経済状況がひっ迫するコロナ禍にあって、年間1億円以上のギャラを支払うことが適切かどうかという議論が浮上するのは、ある意味で自然な流れとも考えられます。ネットでも、フジテレビに蔓延する“坂上アレルギー”の存在が報じられた件について、『当然の話でしょ。あの司会のやり方は今の時代に合ってない』『坂上も、フジも、もうヤバいってこと』『私がほぼ、テレビを見なくなったのは、この番組が最後の後押しだった』『バイキングを見ていて、坂上さんが、机に両腕をベターと付け、身体を乗せてる時が多くあり、だらしないイメージと不快感がありました』など、打ち切りやむなしと考える人が多いようです」(テレビ誌ライター)
フジテレビだけでなく、お茶の間にも“坂上アレルギー”が蔓延しつつあるのかもしれない。
(木村慎吾)