俳優・小栗旬が主演を務める大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)の第15話が4月17日に放送され、新垣結衣演じる八重が無事に北条義時(小栗)の長男を出産。抱いた赤子の泣き声にSNSでは大きな反響が寄せられている。
今回の大河ドラマの主人公は、鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝(大泉洋)を支えた13人の家臣団による権力パワーゲームを繰り広げる。第17話では、都にばかり目を向ける頼朝に対して御家人たちが失脚を企み、鎌倉は真っ二つ。反頼朝派には有力御家人・上総広常(佐藤浩市)も加わるが、その計画を潰すために義時は奔走する。
しかしそこには、頼朝の謀略が潜んでいた。
そんななか、義時と夫婦になった八重が男子も出産。義時がその赤子を抱くと、鳴き声が奇妙だったことにネットは騒然。「最後の赤ん坊の泣き声が『ぶえい』って聞こえる演出? 上総介の生まれ変わり」「泣き声がホラーなんですけど」「泣き声が武衛に聞こえて最後の最後にどーんと突き落とされたよ」といった声が寄せられている。
「『武衛』とは、広常が頼朝に親愛の情を込めて呼んでいた言葉。非業の死を遂げた広常が、まるで生まれた男子に生まれ変わったかのような演出には驚かされました。そんな中、救いとなったのが、義時の子を産んだ八重の笑顔です」(女性誌記者)
愛する頼朝との仲を割かれ、親兄弟や夫を殺され、これまで笑うことのなかった八重が、笑顔見せるシーンこそ一服の清涼剤。脚本を手掛けた三谷幸喜氏も「僕が思い描いた以上の八重さんになりました」と絶賛。陰謀渦巻く権力闘争が描かれる“ダーク大河”にとって今後、新垣結衣がますます存在感を発揮しそう。
(窪田史朗)