「片や金髪&特攻服&『殺』と書かれたマスクをした最強の不良、片や黒髪に詰襟姿というマジメな通学姿。そのギャップを見事にこなしており、これが代表作になると言っても過言ではないでしょう」
ドラマ評論家がもろ手を上げてこう称賛するのは、連ドラ「ナンバMG5」(フジテレビ系)で初主演する間宮祥太朗である。続けて、
「それに負けないくらいヤンキー役が不自然でないのが、間宮の仲間を演じる、神尾楓珠でしょう。まだ23歳ですが、早い時期からちょい桃色路線のドラマや、艶っぽい映画に果敢に挑んでいたこともあって、寡黙にしているだけでヤケに男の艶がダダ漏れ。なのにケンカが強いときています」
ちょっと単細胞で喧嘩っ早いところがある、同じくヤンキー仲間を演じる森本慎太郎(SixTONES)も注目に値するといい、
「同局で月9史上初のシリーズ化された連ドラ『朝顔』では無難な刑事役でしたが、今回のドラマのほうが等身大で、俄然、生き生きとしています」(前出・ドラマ評論家)
イケメンヤンキーたちが目の保養となっている中で、影の主役との指摘があるのが、難波家で飼っている柴犬の松だ。松は毎回、自分の心の内をひとりボケツッコミするなどしながら語るのだが、これが視聴者の癒やしになっているようだ。
松の声を担当するのが声優、俳優、ナレーターなどマルチな才能を見せている津田健次郎だ。
「津田は昨年10月期のドラマ『最愛』(TBS系)で、警視庁捜査第一係長・山尾として、幅広い認知を得ました。現在は山田涼介主演の『俺の可愛いはもうすぐ消費期限!?』(テレビ朝日系)で、ヒロイン役の芳根京子が憧れ慕う、同じ会社の元上司を演じています。声優としても、公開中の映画『シン・ウルトラマン』で外星人サラブの声を担当するなど、引く手あまた。今後の『イケオジ』候補の筆頭として期待大です」(ドラマ制作関係者)
「今日から俺は!!」(日本テレビ系)の想定外のヒット、映画「クローズ」シリーズの長きにわたる人気ぶり、映画「東京リベンジャーズ」の意外な女性ウケなどから察するに、ヤンキーものに一定層のファンがいる、というのは間違いないところ。これはぜひ、「ナンバMG5」の映画化にも期待したい。
(島花鈴)