一度下がってしまった求心力は、やはり簡単には取り戻せないようだ。ベッキーとの不貞でその名前が知れわたったミュージシャン・川谷絵音の率いるバンド「indigo la End」が、あからさまな客離れを露呈しているのである。音楽ライターが解説する。
「indigo la Endでは7月21日に、アーティスト一組をゲストに迎える対バンツアーの実施を発表しました。10月に東阪3カ所で開催するのですが、その会場が6~7月の全国9都市ツアーに比べて明らかに小さくなっているのです。どうやら現在の彼らには、2000人級の大箱を埋める力はなくなっているようですね」
全国9都市ツアーでは札幌、名古屋、大阪の大型ライブハウス「ゼップ」をソールドアウトできず、所属レーベルとしては見込みが外れた形となった。しかし、indigo la Endでは昨年、3000人超のキャパを持つNHKホールでも公演を行っており、より知名度の高まった今年はそれ以上の集客も期待できたはずだ。
「indigo la Endのような中堅バンドでは新規ファンの獲得が必須です。そして音楽好きの若者たちには、メンバーの人間性に惹かれてそのバンドを好きになるケースも少なくありません。しかし川谷の悪評が原因で敬遠されてしまい、肝心の音楽を聴いてもらえないのが現状となっています。今後しばらくは新規ファンの増加は期待できないでしょうね」(前出・音楽ライター)
対バンライブでは、相手側バンドのファンが敵意をむき出しにしてくる例も珍しくはない。10月のツアーで「ベッキー」コールが起きることを、川谷は今から覚悟しておいたほうがよさそうだ。
(金田麻有)