参院選に無所属から初出馬するも、惨敗に終わった作家・乙武洋匡氏に対し、突然の「5股」騒動をぶっ込んだフリーアナウンサー・神田愛花が注目されている。
7月17日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演した神田は、共演者から最近のバラエティ番組での活躍ぶりを讃えられるも、本来は「報道志望」であることを強調し、憧れの存在は今もキャスター・安藤優子だと主張した。
そして、その手腕と度胸の犠牲となったのは、この日のゲストで、参院選での落選から日も浅い乙武氏である。VTRでは、全国各地から集まったボランティアのメンバーらとともに、18日間の選挙戦を戦い抜いた乙武氏の苦労が特集され、最後は落選という結果に「無所属としてこれ以上ないっていうぐらい会心の戦い方ができて、これぐらいの数字かっていうのは、悔いはないけど悔しい」と語る姿が放送された。
VTRが終わり、スタジオで乙武氏の参院選についてトークが進むと、神田は「ニセ安藤優子のところに数少ないけど、確かと思われる情報筋から情報が入ってましてね」と“報道キャスター風”に切り出し、「次の衆院選では大きな政党に所属して出馬されることが決まってるという情報を耳にしたんですけど、今後も当選を目指して出られるんですか?」と質問。
これに同氏は「どこかの政党と話が決まっているというのは1ミリもない」と、根も葉もないデマの可能性を指摘。選挙中にも様々なメディアからネガティブキャンペーンのような内容の記事を「いっぱい書かれてました」と振り返り、「足ないのに、引っ張られてました」と笑いながら話した。
それでも選挙戦は「人生でいちばん楽しかった」と表現し、自身を信頼してくれた32万票の期待に応えるべく、引き続き、よりよい社会を実現させていきたい思いがあるという。
乙武氏がその抱負を口にしたところで、神田は「凄いですよねぇ」と感心しつつ、「5股? 5股かけてらっしゃってたんですよね?」とストレートなツッコミ。同氏はすぐに「いえ、5股はしてないです」と否定し、MCの東野幸治からも「無茶苦茶ですよ」と呆れる始末。
このやり取りを見ていたお笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳も「あれ、5股じゃないんですよね。5人と、なんですよ。並列じゃなくて、直列なんですよって乙武さんが言ってて、めっちゃカッコイイって思って」と説明。東野から「電流みたいに言うな!」と突っ込まれ、乙武氏も申し訳なさそうに「どっちにしろダメです」と語っていた。
「2016年に週刊誌に5股交際をスクープされ、『社会的に1度、死んだ』と振り返る乙武氏ですが、厳密には、5人の女性と同時に交際したわけではなく、かねてより『時系列でお1人ずつ』と説明していました。つまり、5股ではなく、5回の不貞ということになり、本人からすると、微妙に誤解されたまま広まってしまったと感じているようです。今回も、『どっちにしろダメです』と反省してはいますが、相変わらず世間からは『笑い話にしてるのが不快』『不貞の事実を茶化すような甘い対応はやめて』との指摘があったほか、空気を読まずに5股の過去をぶっ込んだ神田には『凄いことをサラッと言いますね』『政治の話も切り込めるし、笑いも取れるし、神田愛花ショーだった』『国民が期待したナイスツッコミです』『神田無双ですね』などの称賛が寄せられました」(テレビ誌ライター)
“安藤優子風”だったかはさて置き、相手が誰であろうと、聞きたいことを直接質問できる神田のタフネスぶりには今後も期待したいところだ。
(木村慎吾)