ジャニー喜多川氏の性加害報道で揺れるジャニーズ事務所。8月26、27日に放送される日本テレビの看板チャリティー番組「24時間テレビ」のメインパーソナリティーを「なにわ男子」を務めることに賛否の声が上がっている。
そんな中、ネットでのある「24時間テレビ」とジャニーズタレントについての書き込みを自身のYouTubeチャンネル〈長谷川良品「テレビ悲報ch」〉で取り上げ、異論を展開したのが、元放送作家の長谷川良品氏だった(7月30日)。やり玉に挙げた書き込みは、「24時間テレビに関して言えば、ジャニーズはこの番組でお金をもらってないし、彼らはもしかしたら被害者たちなのかもしれないし、もう叩かないであげてほしいよ。見てて可哀想になる…」というものだ。
この見解に「もちろん一理ありますし、全否定するつもりもありません」とした長谷川氏。しかし、続けて指摘したのは、「仮にノーギャラが事実であるとして、この手の絶大な知名度を誇る国民的な大型特番への出演、ギャラで利益を得ようなんて思っているプロダクション、そもそも皆無だと思います」との持論だった。書き込みの意見中の端的に言えば“ノーギャラだからつべこべ言うな”という、ポイントには大きな違和感を覚えたようなのだ。
「動画で長谷川氏が例として挙げたのは、NHK紅白歌合戦にド派手な衣装で出演を続けて話題となった小林幸子でした。長谷川氏曰く、紅白の出演料は初出場で10万円ほど、大御所でも上限は100万円。なのに、小林は衣装代に毎年1億円以上もかけていたと言われているそうです。それでも出場したいと願うのは、やはりそれだけのメリットがあるから。地方のディナーショー、ツアーなど営業の依頼が殺到し、1億なんて軽く回収でき、さらに儲けることもできるそうです」(ネットライター)
ジャニーズと「24時間テレビ」についも同様で、出演時間を、同じ時間分のスポットCMに換算すれば巨額の利益を生むと語るのだ。古参の芸能関係者が補足する。
「漏れ伝わるところによれば、小林幸子のツアーやディナーショーでの1公演のギャラは、活況時に500万円にも及んでいたそうです。『紅白のあの衣装が見たい』となるのも必然で、次の年末まで、あるいはそれ以上、衣装を使い回せるという意味でも衣装の元はとれるでしょうね」
影響力絶大な「24時間テレビ」への出演は、ノーギャラだとしても間接的に巨額なカネが動くことは間違いなさそうだ。
(所ひで/YouTubeライター)