今回は、嵐のような逆境の中、それでもオファーが絶えない人気タレントである、草彅剛さんについて占ってみたいと思います。世間がジャニーズ排除の流れに傾いているのに、草彅さんはいまだ各方面で活躍。その秘密は、いったいどこにあるのでしょうか。さっそく、読み解いていきましょう。今回も使用するのはホロスコープ。ホロスコープというのは、西洋占星術に欠かせない星の配置図のこと。その人が生まれた瞬間に、どの星がどの場所に位置していたかを見ます。それを分析することにより、その人の性格や人生、意識、好み、価値観、才能、恋愛、仕事等、詳細がわかるとされているのです。また、過去・現在・未来についても占うことができます。
さて、草彅さんのホロスコープを見てみると、ズバリ「蟹座の男」。蟹座生まれで蟹座的な性格の持ち主というだけではありません。感情や好み、深層心理などを表す月も蟹座。思考パターンやコミュニケーション能力を表す水星も蟹座。主要な星がトリプルで蟹座的要素を強調しているのです。そのため、草彅さんが「蟹座の男」と呼ぶにふさわしい人なわけ。
では、蟹座的要素とはいったいどんなものなのかについてお話ししましょう。蟹座は親しみやすいキャラクターとひょうきんさをもっているゆえに、世代を問わず愛されます。どこか抜けていたり、ドジが多かったりするのもご愛敬。かえって「人間らしくていい」「見ていてホッとする」「和む」と相手に想わせてしまうでしょう。からかわれると、ムキになるところも、「かわいいな」と思わせるに十分。しかも本人に作為はありませんから、よけいにかわいがられるのです。
一方、知性の星・水星が蟹座にある人は、驚異の記憶力の持ち主とされています。とにかく物覚えがよく、小さなことでもハッキリと覚えているでしょう。そのため、記録係的な仕事をする場面も多いようです。芸能の仕事においては、台本を覚え、仕事仲間やクライアントの名前と顔を覚え…ある意味、優れた記憶力の持ち主が有利な世界だといえるかもしれません。その点、蟹座に水星がある草彅さんは軽々とクリアしているのです。
ドジだけど憎めない好人物というポジションは、そう簡単に手に入らないでしょう。普通の人が大事な場面でドジを踏めば、非難され、責任を取らされるのがオチですから。けれど、草彅さんがいくらドジを踏んでも、なぜか周りが許してしまう、許してあげたい気分になってしまうのです。つまり、そんな草彅さんだからこそ、現在の立ち位置を築くことができたのだと推測されるのです。
そして、蟹座が象徴する言葉に「大衆」があります。大衆的な人気を博す人は、何らかの形で蟹座的要素をもっているはず。草彅さんが逆境の中でも重宝されるのは、大衆が彼のキャラクターに触れることでホッとし、癒されたいと願っているからかもしれませんね。
(三田モニカ)
8月1日生まれ。獅子座。A型。占術家。アロマテラピーアドバイザー。早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業。占い情報誌の編集プロダクションを経て独立。西洋占星術、血液型診断、タロット等のロジックを応用した開運術を提唱。著書に「A型人間の頭の中」「B型人間の頭の中」(いずれも青志社)など。